ストーリー
なぜFEEL FREEを始めたのか
私が「FEEL FREE」を始めたきっかけは、大学院時代の恩師、大道等先生が50歳という若さでこの世を去ったことから始まります。その生涯を通じて私に教えてくださった大切なことが二つあります。一つ目は、「期限を設けなければ、何も始まらないし、何も達成できない」ということ。そして、もう一つ、最後に教えてくださったのが、「命にも期限がある」という真実です。
その言葉を胸に、私は自分の寿命をあえて50歳に設定しました。なぜなら、漠然と年齢を重ねるのと、50歳までしか生きられないと決めて生きるのとでは、その時に成し遂げていることの重みが全く異なると考えたからです。
もし50歳まで生きることができたら、自分が本当にやりたかったこと、つまりスポーツバーを開店しようと心に決めて生きてきました。だからこそ、50歳を迎えられた証として、ここにスポーツバー「FEEL FREE」をオープンしました。
なぜスポーツバーを選んだのか
それは、私の人生そのものがスポーツによって支えられてきたからです。スポーツを通じて、数えきれないほどの人々と出会い、仕事に恵まれ、数多くの感動や勇気をもらいました。挫折を味わいながらも、挑戦を繰り返してきたのもまた、スポーツがあったからこそです。
スポーツには、国籍や障がいの有無を超えて、人々が共に感動し、共鳴できる力があります。私はこの力と共に生きてきました。そして、その経験を他の人たちとも分かち合いたい。そんな思いから、このスポーツバー「FEEL FREE」が誕生しました。ここでは、スポーツの感動と共に生きる喜びを形にし、語り合う場として存在します。
FEEL FREEという言葉に込めた想い
「FEEL FREE」という言葉には、私の深い想いが込められています。
“Feel” = 感じること、”Free” = 自由であること。私は、人間にとって最も大切なのは、自由に感じることができることだと思っています。だからこそ、このスポーツバーでは、誰もが自分の感情を自由に表現できる場所を提供します。
また、「FEEL FREE」には、ただの気軽さだけでなく、バリアフリーという意味も含まれています。自由に楽しみ、自由に語り、時には自由に沈黙さえも楽しめる。そんな空間をあなたと創りたいです。誰もが気軽に訪れ、安心して過ごせる場所。それが「FEEL FREE」という名前に込められた願いです。
想いを体現する空間づくり
私たちの空間づくりには、バリアフリーを大切にした配慮が込められています。誰もが気軽に訪れ、心地よく過ごせる場所であることを目指し、車いす対応のカウンターをはじめ、あらゆる人に快適な環境を整えています。
「FEEL FREE」に足を運んでくださる全ての方々は、私たちにとって特別な存在です。何にも縛られることなく、気楽に自分のペースで過ごしてもらいたい。そして、その自由な時間を楽しみに訪れていただけるように、1日一組限定の完全予約制という形をとっています。一人ひとりのお客様と丁寧に向き合うための、特別なひとときを提供することが私たちの願いです。
想いと約束
「FEEL FREE」は、スポーツが持つ無限の可能性を信じています。スポーツには、競技を超えて感動や共感を生み、人と人を繋げる力があります。そんなスポーツの力を通じて、誰もが自由に楽しみ、気軽に集まれる場所をこれからも提供し続けます。
大切な人を大切にすること。自分と今、この瞬間を大切にすること。大切な人と同じ空間で、感じたことを自由に語り合う。その中で生まれる「なんか居心地がいい」「なんかいい」という感覚。それが、心が自由に感じる瞬間です。最高の空間を、あなたと一緒に創りたいと思っています。
私は50歳という節目にバーを開店し、新たな挑戦を選びました。これからも、挑戦する勇気を持ち続けて生きていきます。そして、「FEEL FREE」が、皆さま一人ひとりにとっても新しい挑戦や感動の場となることを心から願っています。
あなたと共に、今この瞬間を創り上げていけることを楽しみにしています。
FEEL FREE master 宮﨑 善幸