「人がすべて」──1兆ドルコーチに学ぶ、信頼の力

『1兆ドルコーチ』という本をご存じでしょうか?
これは、Appleのスティーブ・ジョブズやGoogleのラリー・ペイジ、エリック・シュミットなど、シリコンバレーの巨人たちに多大な影響を与えた、伝説のコーチ ビル・キャンベルの教えをまとめた一冊です。
彼は元々フットボールのコーチでしたが、テクノロジー業界に転身した後も、「人を育てる力」で数々の企業を成功に導きました。彼の信念は「ビジネスは人がすべて」。組織の成長は、個人の幸せと成長なくしては成り立たないという考え方でした。
そんな彼が色々な方に問いかけてられていた質問があります。それは、
「夜、眠れなくなるほど気にかけていることは何か?」
その答えは、いつも同じでした。
「部下の幸せと成功」
この一言に、ビル・キャンベルという人物の本質が凝縮されています。
彼のマネジメントスタイルは、決して数字や効率だけにとらわれず、「人間らしさ」を大切にし、信頼と尊重を軸にしたものでした。部下の悩みに真摯に向き合い、その成長と人生の幸福を、本気で考え抜いたのです。
この考え方は、私自身がこれまで歩んできた道にも深く重なります。
スポーツの現場でも、教育の現場でも、そして「FEEL FREE」という空間づくりにおいても、私の原点は常に「人」です。
勝てるチームには、必ず信頼や思いやりといった人間関係の土台があります。どれほど緻密な戦術があっても、人の心がつながっていなければ、真の勝負には勝てません。
私が出会ってきた優秀なコーチの方々に共通するのは、「人間味がある」ということでした。人として魅力的であることが、コーチとしての信頼や説得力にもつながっていました。選手を本気で大切に思う気持ちは、言葉にしなくても伝わるものです。
「FEEL FREE」は、まさにそうした“人を大切にする”想いから生まれた場所です。
スポーツを愛する人たちが集い、語り合い、心から自由になれる空間。
そしてその中心には、いつも“大切な人”の存在があります。
テクノロジーがどれほど進化しても、最後にものを言うのは「人の力」。
人を信じ、人と共に歩むこと──それが、ビル・キャンベルが遺した最大のメッセージであり、私自身がこれからも大切にしていきたい価値観です。
大切なお客様! お会いできることを楽しみにしております。
ありがとうございました。
SPORTS BAR FEEL FREE オーナー
宮﨑 善幸