「今」があることが幸せの定義

「今」という時間は、二度と戻ってくることのない時間です。
どんなに願っても、過ぎ去った一瞬をやり直すことはできません。
だからこそ、「今」を感じられていること自体が、幸せの原点なのだと思います。
私たちは日々、仕事や生活の中で、つい「過去」や「未来」に意識を向けがちです。
「あのときこうしていれば」と後悔したり、「これからどうなるのだろう」と不安になったり。
しかし、そのどちらも実際には手の届かない時間です。
本当に自分が生きているのは「今この瞬間」だけです。
とはいえ、今が苦しい状況のとき、「幸せ」など感じられないという気持ちもよく分かります。
仕事が思うようにいかないとき、健康や人間関係で悩んでいるとき、「これが幸せなはずがない」と思うのは自然なことです。
ただ、それでも「今」という時間を与えられているということ自体に、実は多くの意味があります。
苦しい状況の中でも、自分で考え、選び、行動できる時間がある。
その「今」を生きていることは、決して当たり前ではありません。
誰かが手を差し伸べてくれたり、自分で工夫して乗り越えたり。
そうした一つひとつの経験が、あとから振り返ったときに確かに自分を支えてくれることがあります。
うまくいかないときこそ、自分や人との関わりを深く感じられる時間でもあります。
「いいことばかりでない今」にこそ、幸せの原点があるというのは、そういう意味だと思います。
たとえば、一日の終わりに食べるごはんが美味しいと感じられること。
家族や仲間と何気ない会話ができること。
疲れたときに誰かの言葉に励まされること。
そうした小さな「今」の積み重ねが、実は幸せそのものです。
人は結果や出来事をもって幸せを測りがちですが、
本当の幸せは、目の前の時間にどれだけ心を向けられるかにあると思います。
どんなに先の目標を描いても、結局その未来は「今」の延長線上にしかありません。
だからこそ、「今をどう生きるか」が、未来をつくる鍵になります。
今日という日を、丁寧に過ごすこと。
小さなことにも「ありがたい」と思える心を持つこと。
その積み重ねの先に、静かで確かな幸せが見えてくるのだと思います。
「今があること」—それだけで、すでに十分に幸せなのかもしれません。
そしてその「今」を、誰かと分かち合える時間こそ、人生の最大の喜びです。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸
