うまくいっている時ほど、自分を疑う

人間誰しも、うまくいく時とうまくいかない時があります。
調子が良い時、結果が出ている時ほど、人は安心します。
そして同時に、知らず知らずのうちに慢心が生まれやすくなります。
そんな時に、ふと胸に刺さる言葉があります。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
この言葉は、稲穂が実れば実るほど重くなり、自然と頭を垂れる姿から生まれました。
本当に中身があり、実力や成果を積み重ねている人ほど、謙虚であり続けるという教えです。
言い換えれば、うまくいっている時にこそ、姿勢や態度にその人の本質が表れるとも言えます。
次に思い浮かぶのが、「塞翁が馬(さいおうがうま)」です。
これは、人生の幸・不幸は予測できず、良いことが悪い結果につながることもあれば、悪いことが良い結果を生むこともあるという意味の故事成語です。
今うまくいっている状況が、必ずしも未来の成功を保証するわけではありません。
だからこそ、目の前の結果に一喜一憂するのではなく、淡々と自分を見つめ続ける姿勢が大切になります。
「足元を見る」という言葉も重要です。
これは決して相手を軽視するという意味だけではなく、「自分の立ち位置や基盤を確認する」**という意味でも使えます。
調子が良い時ほど、視線は遠くへ行きがちです。
そんな時こそ、今の自分は何の上に立っているのか、誰に支えられているのかを見直す必要があります。
ここで、もう二つの言葉を挙げたいと思います。
一つ目は、「おごれる者、久しからず」。
平家物語の有名な一節で、どれほど勢いがあっても、おごり高ぶった状態は長く続かないという戒めです。
成功が続くと、それが自分一人の力だと錯覚してしまうことがあります。
しかし実際には、成功は多くの人や環境の支えの上に成り立っています。
もう一つは、「初心忘るべからず」です。
始めた頃の緊張感、感謝、学ぶ姿勢を忘れないこと。
うまくいっている時ほど、原点に立ち返ることで、自分のズレに気づくことができます。
うまくいっているときこそ、自分自身に問いを投げかけ、慢心を見つめ直す行動を取れるかどうか。
それが、その後の人生・仕事・挑戦を大きく左右します。
結果に浮かれるのではなく、結果の裏側にある自分の在り方を整える。
その積み重ねこそが、長く続く本物の成長につながっていくのだと思います。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸
