こだわりが人の共感を集め、成功をうむ

みなさんは映画「かもめ食堂」をご存じでしょうか?
私が一番大好きな映画です。舞台はフィンランドのヘルシンキ。日本人女性が小さな食堂を開くところから物語が始まります。メインメニューはおにぎり。最初はお客さんがまったく来ないところから、少しずつ人が集まり、やがて地元の人々に愛されるお店へと成長していく――そんな物語です。

この映画に流れているのは「信念をもって続けることの大切さ」です。
主人公のサチエさんは、自分の信じる味とおもてなしの形を崩さず、焦らず、淡々と毎日を積み重ねていきます。誰かに合わせることなく、自分の「好き」と「信じること」を丁寧に形にしていく。その姿が、自然と周囲の人々の共感を呼び、気づけばお店は人であふれるようになるのです。

この考え方が、私がFEEL FREEをつくる上での原点になっています。
「こだわりを持ち、信念をもってやり続けることで、人は共感し、仲間が増えていく。」
FEEL FREEという場所も、そんな想いから生まれました。

実は今年の9月、私はフィンランドにある「かもめ食堂」のロケ地を訪ねました。
映画で見たそのままの光景が目の前に広がり、感動が込み上げました。映画の中の空気、音、時間の流れを、現地で実際に感じることができた瞬間でした。
そして、改めて確信したのです。
「信念をもって続けることが、やがて人の心を動かす」――ということを。

FEEL FREEの店内には、フィンランドでいただいた「かもめ食堂」の名刺と現地で撮影した写真を飾っています。
それは単なる記念ではなく、“私が初心を忘れないための象徴”です。
お客様一人ひとりに温かく過ごしてもらえる場所をつくりたい。
食とスポーツを通して人がつながり、笑顔が広がっていく。
その原点には「かもめ食堂」のように、こだわりを持ちながらも、自由で、心地よい空間を提供したいという願いがあります。

「こだわり」とは、時に頑固さや非効率に見えることもあります。
でも、自分が本当に大切にしたいものを守り続ける姿は、必ず誰かの心に響くと信じています。
お店づくりも、人生も、焦らず、比べず、自分らしいペースで。
その積み重ねが、気づけば多くの人の共感を生み、成功へとつながっていくのだと思います。

これからもFEEL FREEは、「こだわり」と「信念」を大切にしながら、心がほっとするような時間を皆さんに届けていきます。
ありがとうございました。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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