アンラーンと創造性:新しいアイデアを生むための思考法

私たちは、これまでの経験や成功体験、常識で物事を判断しがちです。しかし、その枠に留まっていては、新しい発想は生まれません。
過去の当たり前を外すこと――それが「アンラーン(unlearn)」です。
女子ラグビーが世界一になる未来を考えたとき、私が強く感じたのは「ラグビーの中だけを見ていても突破口は見えない」ということでした。
むしろ、他競技からの学びを“類推する”ことでこそ、新しい戦略が生まれます。
東京オリンピック銀メダルの女子バスケットボールは、3ポイントシュートという新たな武器で世界を驚かせました。
この発想をラグビーに置き換えるなら、キックを“超ロングパス”として使い、相手の守備が追いつかないエリアに正確に運ぶ戦い方です。
これは単なる戦術ではなく「考え方の転換」で生まれる創造です。
2011年のなでしこジャパンも象徴的です。正確無比なパス回しで世界の守備を崩しました。
ラグビーなら、相手がタックルに来る前に次々とパスをつなぎ、相手を混乱させるスピードと判断が該当します。
さらに、柔道・レスリングからはコンタクトの技術や試合間の過ごし方、フィギュアスケートからは観客に魅せる表現力、囲碁や将棋からは作戦の組み立て方など、多くのヒントがあります。
異なる競技や分野にこそ、イノベーションの種は眠っています。
創造性とは、“新しいものを生み出すこと”ではなく、既存のものを新しい文脈で組み替える力。
つまり「情報編集力」です。
創造的な人は、知識の多さよりも「つなぐ力」に優れています。
重要なのは、頭の正確さよりも柔軟さ。
正解を求める思考では、想像を越えるアイデアは生まれません。
少しの遊び心から、革新的なアイデアは動き出します。
アンラーン=固定観念を手放す勇気
類推力=異なる分野をつなぐ想像力
情報編集力=意味ある形に再構築する力
女子ラグビーが世界で勝つためには、この3つの力が欠かせません。
スポーツの垣根を越えた発想の掛け合わせこそが、まだ誰も見たことのないプレースタイルを生み出していきます。
創造性とは、「考えること」ではなく、「考え方を変えること」。
そこから未来を切り拓く力が生まれます。
SPORTS BAR FEEL FREE オーナー
宮﨑 善幸
