コーチとして選手を信頼することの重要性

人を信頼するということは、一見簡単そうに見えますが、実際にはとても難しいことです。特にコーチという立場で選手を指導する場合、その難しさを日々痛感しています。

人はどうしても他人に期待してしまう生き物です。しかし、私は「期待」という言葉の中には、相手をどこかで自分の思い通りに動かしたいというコントロールの気持ちが潜んでいるのではないかと考えています。それでは本当の意味での信頼にはなりません。

真の信頼とは何か

本当の意味での信頼とは、どんな結果が出ようとも、どんな状況にあろうとも、相手を信じ続けることです。ですが、この「どんなことがあっても信じる」という姿勢を貫くのは簡単ではありません。

信頼と尊敬がなければ、どれだけ優れたコーチングを施しても、選手の心を動かすことは難しいと考えてます。だからこそ、信頼を築くことがコーチとしての重要な責務だと感じています。

信頼を築くために必要なこと

では、コーチとして選手から信頼と尊敬を得るためには、どうすればよいのでしょうか?
その答えはシンプルですが、実行には覚悟が求められます。それは コーチ自身がまず選手を信頼し、尊敬すること です。選手を一人の人間として、またアスリートとして尊重し、可能性を信じ抜く姿勢が、信頼関係の基礎を築く鍵となります。

学生たちから学んだこと

先日、私が勤務する立正大学データサイエンス学部で、初めての卒業論文発表会が行われました。4年生全員がポスター発表や口頭発表で、それぞれが取り組んできた研究成果を披露してくれました。彼らの発表を見て感じたのは、誰もが「自分の興味」を軸にしっかりと向き合い、全力で取り組んできたということでした。

発表会の最後、学部長の北村先生が総評として以下の言葉を述べられました。
「私たちは学生を一人の研究者として、大人として接してきた」

この言葉は非常に印象深く、私自身のコーチングにも通じる大切な考え方だと感じました。

無限の可能性を引き出すために

人間の可能性は無限大です。それは選手だけでなく、すべての人に当てはまります。その可能性を引き出すために必要なのは、本人の心構えと、周囲からの信頼あるサポートです。コーチとしてできることは、選手を信じ、尊敬し、その可能性を心から信じて応援すること。その姿勢が選手の未来を大きく広げるのだと思います。

これからも私は、信頼をベースに選手と向き合い、共に成長していくことを目指していきたいと思います。

スポーツコーチングゼミナール1期生の皆様!! 私のゼミナールを選択してくれて本当にありがとうございました。一緒に過ごした時間は短い時間でしたがとても楽しかったです。立正大学はあなたの母校です。いつでも気楽に遊びにきてください。私はあなたたちの夢の実現、豊かな楽しい幸せな人生を信じていつも、いつまでも応援しております。是非、自分の人生を愛して生きてください。本当にありがとうございました。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

目次