コーチングについて深く考える

コーチングにおいて、絶対に欠かせないスキルがあります。それが「質問」です。
コーチングとは、基本的にすべての答えが選手(クライアント)の中にあるという考え方に基づいています。一方で、アドバイスとはコーチ自身の考えや答えを伝えることを指します。しかし、コーチングはアドバイスをすることではありません。選手自身が気づきを得て、自ら成長するプロセスを支援することが本質です。
今回は、コーチングの基本的なプロセスとして大切な三つのポイントについて考えてみたいと思います。
1. 質問をして気づきを得る
コーチングでは、まず選手に対して適切な質問を投げかけることが重要です。質問をすることで、選手自身が考え、答えを導き出すことができます。単に指示を出すだけでは、選手の主体性や成長につながりません。
たとえば、「どうすればもっと良いプレーができると思う?」といった質問を投げかけることで、選手は自分の考えを整理し、行動につなげることができます。重要なのは、コーチの意見を押し付けるのではなく、選手が自ら気づきを得られるような質問をすることです。
2. 信じて待ち続ける
選手が自ら答えを見つけるまでには時間がかかることもあります。コーチは焦らずに、信じて待つことが大切です。特に、結果を求めるあまり、すぐにアドバイスを与えたくなることもあるでしょう。しかし、選手が自分自身で考え、決断することが成長につながるため、あえて待つ姿勢が求められます。
また、待つことは単に「何もしない」こととは違います。選手の表情や言葉、態度を観察し、適切なタイミングでサポートすることが大切です。選手が自分で答えを出したときには、それをしっかりと認め、励ますことも忘れてはいけません。
3. 選手自らが何をやりたいかを決める
最終的に、どんな練習をするのか、どのようにプレーするのかを決めるのは選手自身です。コーチがすべてを決めてしまうのではなく、選手が主体的に考え、行動できるように導くことが大切です。
もちろん、選手が迷っているときには、適切なサポートをすることも必要です。しかし、その際も、選手が自分の意思で決められるような形にすることが重要です。「どの選択肢が一番良いと思う?」と問いかけたり、「もしこの方法を試したらどうなると思う?」と考えさせたりすることで、選手自身の成長を促すことができます。
まとめ
コーチングにおいて、最も重要なのは、選手自身が気づきを得られるようにすることです。そのためには、適切な質問をし、信じて待ち、選手が自ら決断できる環境を整えることが大切です。
コーチングとは、単に指導することではなく、選手の可能性を引き出すことです。選手が自ら考え、成長していく姿を見ることこそ、コーチにとって最大の喜びではないでしょうか。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸