ゴール設定がもたらすモチベーションの向上

ゴール設定をするだけで人生は大きく変わります。私がこれまでの経験を通じて誰かに伝えたいことがあるとすれば、このシンプルな事実です。
ゴール設定とは目標を定めること、夢を持つこと、ビジョンを描くことなど、さまざまな表現があります。しかし本質的には、自分が実現したい未来を具体的に描くことに他なりません。それは決して大きな夢である必要はありません。日常の小さな出来事でも立派なゴールです。
例えば、私は「365日オーナーブログを更新する」というゴールを設定しました。そして、そのブログを後に本として出版するという目標も立てています。これを決めただけで、毎日自分を振り返り、学んだことや経験したことを文章にまとめるという行動が自然に習慣化されました。ブログを書くという行動自体が私の日々のモチベーションを支えています。
このような経験は、私が女子ラグビーの指導に関わる中でも大きな力となりました。2011年から女子ラグビーに携わり、「世界一になる」という壮大なゴールを掲げました。それからの道のりは決して平坦ではありませんでしたが、2025年の今、女子高校生世代で世界一、大学生世代で世界一、フル代表レベルで世界5位という成果に至っています。
もちろん、これらの成果は私のゴール設定だけで達成されたわけではありません。女子ラグビーに関わるすべての方々が「世界一」というビジョンを信じ、一丸となって進んできたからこそ、少しずつその夢に近づいてきました。私自身も選手やスタッフ、関係者から多くの刺激を受け、学びながら共に前進してきました。そしてこれからも前進し続けます。
ゴール設定は単なる目標の宣言ではありません。決めたことに向かって行動することで、自然とモチベーションが湧き上がります。心理学ではこれを「内発的動機づけ」と呼びますが、やる気の源は自分自身が描いたゴールにあるのです。何も決めずに日々を過ごすよりも、たとえ小さなゴールでも設定することで行動が変わり、その結果がまた次のモチベーションを生み出します。
日々の小さなゴールも大切ですが、生涯を通じて叶えたい大きなゴールも常にイメージしています。私の場合、それは女子ラグビーが世界の頂点に立ち、世界中の人たちが「夢の実現に向けて挑戦する勇気を持てる社会」になることです。そのビジョンを持ちながら、日々の小さな目標にも丁寧に向き合っています。
皆さんもぜひ、どんなに小さなことでもいいのでゴールを設定してみてください。それは新しい趣味を始めることでも、健康のために少し運動をすることでも構いません。ゴール設定によって得られる達成感は、日々の生活に活力をもたらし、前向きな行動を促します。
人生は一度きりです。だからこそ、日々のゴール設定を大切にしながら、自分の未来に向かって一歩ずつ前進していきましょう。そうすることで、きっと人生はより充実したものになります。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナーブログ
宮﨑 善幸