ゴール設定の2つのタイプ「達成型」と「展開型」

目標を設定する際には、大きく分けて「達成型」と「展開型」という2つのタイプがあります。どちらのタイプが優れているというわけではなく、それぞれの特性を理解し、状況に応じて適切に使い分けることが重要です。今回は、それぞれのタイプの特徴と具体的な事例を交えてご紹介します。

目次

達成型の目標設定

達成型の目標設定とは、具体的な数値や結果を明確に定め、それを達成することを目指す方法です。例えば、「1年間で売上を1,000万円にする」「体重を15kg減らす」といった、はっきりとしたゴールを設定するのが特徴です。

事例:ラグビーチームのリーグ優勝と昇格の目標達成

私が大学のラグビー部を指導していたとき、チームの目標として「関東2部リーグ優勝1部昇格」という達成型の目標を掲げました。この目標を達成するために、

  • 毎日の練習メニューを具体的に計画する
  • 試合での課題を分析し、克服するための戦略を立てる
  • 各選手が個々に改善すべきポイントを明確にする

といった形で、チーム全体の方向性を統一しました。その結果、選手たちは自分たちが何をすべきかを明確に理解し、努力を積み重ねることができました。最終的にチームは目標を達成し、1部リーグに昇格できる年がありました。

また、スポーツバー「FEEL FREE」の開業も、達成型の目標として取り組んだ事例の一つです。私は50歳を迎えるにあたり、「新たな挑戦としてスポーツバーを開く」という具体的な目標を掲げました。その実現のために、

  • 立地や店舗デザインの選定
  • 予約制による特別な体験の提供
  • ロゴデザインやコンセプトの明確化

といったステップを着実に進め、目標を達成しました。このように、達成型の目標設定は、短期的なゴールを明確にし、集中して取り組む場合に有効です。

展開型の目標設定

一方、展開型の目標設定は、具体的なゴールを決めず、状況に応じて柔軟に方向性を変えながら進んでいく方法です。達成型が「目的地を決めてそこに向かう旅」だとすれば、展開型は「旅の途中で出会った景色や出来事に応じて進む方向を決める」といったイメージです。

事例:スポーツバー「FEEL FREE」の運営

私が開いたスポーツバー「FEEL FREE」は、まさに展開型の目標設定を採用しています。最初に明確な売上目標や客数の目標を設定するのではなく、「スポーツを通じて人がつながる場を創る」というコンセプトを大切にしながら、その時々の状況に応じて最善の方法を模索しています。

例えば、

  • お客様の声を聞きながらメニューやサービスを改善する
  • その時々のスポーツイベントに合わせた企画を立てる
  • 予約制の営業スタイルを活かし、より特別な体験を提供する

といった形で、常に新しい可能性を探りながら運営を続けています。特に、FEEL FREEでは「来たお客様にとって最高の時間を提供する」という想いを第一に考えています。そのため、固定化された目標ではなく、その場その場でお客様の反応を見ながら柔軟に対応することを大切にしています。

例えば、当初は単なるスポーツ観戦の場として考えていましたが、お客様の要望を受けて、特別な食事メニューの提供や、懇親会付き指導者講習会を開催するなど、新たな展開を考えています。このように、展開型の目標設定では、柔軟な発想と臨機応変な対応が求められます。

どちらのタイプを選ぶべきか

達成型と展開型のどちらを選ぶべきかは、状況や目的によって異なります。短期間で具体的な結果を出したい場合は達成型、長期的に成長しながら新しい可能性を模索したい場合は展開型が適しているでしょう。

また、場合によっては両方を組み合わせることも可能です。例えば、「1年後に店舗を拡大する(達成型)」という目標を立てながらも、その過程で新しいビジネスチャンスが生まれた場合には方向性を修正する(展開型)といった柔軟な対応も重要です。

目標設定は、単なるゴールではなく、そのプロセス自体が成長につながるものです。自分に合った目標の立て方を見つけ、より充実した日々を過ごしていきましょう。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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