プランが崩れたときのリカバリー術

人生でも仕事でも、何かを計画しているとき、私たちはつい「このプランで絶対うまくいく!」と思い込みがちです。しかし、現実は計画通りには進まないものです。天候、予期せぬトラブル、周囲の状況変化など、私たちのコントロールを超えた要因が次々と現れます。そんなとき、どう対処すればいいのか?今日は、プランが崩れたときのリカバリー術についてお話しします。
プランは崩れるもの
まず最初に、「プランは崩れるものだ」という心構えを持つことが重要です。この考え方は、一見ネガティブに聞こえるかもしれませんが、実際には非常に現実的で、心の余裕を保つために役立ちます。完璧主義に陥ると、少しでも予定外のことが起きたときに、必要以上に落ち込んでしまい、冷静な判断ができなくなります。しかし、「どんなプランも完璧ではない」と最初から割り切っておくと、トラブルが起きたときも「なるほど、こうきたか」と、冷静に次の手を考えることができます。
適当な心構えも大切
「適当」という言葉にはネガティブなイメージがつきまとうことがありますが、ここで言う適当とは「柔軟性」を持つことを意味します。たとえば、スポーツの試合でも戦術通りに進まない場面が多々あります。私自身、ラグビーの現場で何度も「プランA」が機能しない場面に遭遇しました。しかし、そこで焦らずにチームメンバーと一緒に状況を分析し、「じゃあ次はこれでいこう」と新たな策を考えることで、逆転のチャンスを掴んできた経験があります。この適当な心構えは、特に大きな計画や長期的なプロジェクトにおいて非常に有効です。
プランは一つではない
次に、プランは何通りもあることを知ることが大切です。一つのプランに固執するのではなく、複数の選択肢を用意しておくことで、状況に応じて対応できるようになります。これを「プランB」「プランC」と呼ぶこともできますが、さらに重要なのは、あらゆる状況に対応できる柔軟なマインドセットです。
私たちが目指すべきは、ゴールを見失わないことです。ゴールは変えず、プランを変える。この考え方を実践すれば、どんなに困難な状況でも、必ず道は開けます。たとえば、FEEL FREEのオープン準備中にもさまざまな問題がありました。予約システムのトラブルや、料理の仕込みが間に合わない日もありました。それでも、「お客様が笑顔で楽しめる空間を提供する」というゴールは変えずに、やり方を柔軟に変え続けることで、無事にお店をオープンさせることができました。
プランを崩す楽しみ
最後に、プランが崩れることを楽しむ視点も持ってほしいと思います。たとえば、旅行中に予定していた観光地が閉まっていたとしても、その代わりに偶然見つけた場所がとても素敵だった、という経験はありませんか?想定外の出来事が、新しい発見や出会いをもたらしてくれることも多いのです。これもまた、「適当」な心構えが生み出すポジティブな結果です。コーチとしてもプラン通り練習を遂行することが、すべてではありません。選手、チームはナマモノです。生きています。その場の空気感を感じて、プランを変える勇気を持つことが大切です。
人生は予定通りにいかないからこそ面白い。だからこそ、崩れるプランを恐れるのではなく、それをどう生かすかを考えることが大切です。最終的にゴールを達成できるのなら、どんな道を通っても良いのです。
おわりに
プランが崩れることは、私たちに柔軟性や創造性を求めるチャンスです。次にプランが崩れたときは、「これもまた一つの経験だ」と受け入れ、冷静に次の一手を考えてみてください。そして、ゴールを変えずに進み続けることを忘れないでください。その姿勢が、あなた自身を強くし、成長させてくれるはずです。
FEEL FREEでも、お客様がどんな状況でも楽しめるよう、柔軟な心でお迎えしています。これからも、皆さんの「適当」で素敵なプランづくりを応援しています!
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸