プランニングを他者と共有するメリット

何かを成し遂げたいとき、目標を自分の中だけに留めておくのではなく、他者と共有することが大きな力になります。特に、計画の段階で人と意見を交わすことは、多くのメリットを生み出します。今回は、「プランニングを他者と共有するメリット」として、私が実感している三つのポイントをご紹介します。
1. 有言することで実現に近づく
「言葉にすると実現に近づく」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。実際に、自分の目標や計画を他者に伝えることで、意識がより強まり、実行へと移しやすくなります。これは、「有言実行」の精神とも通じるものがあります。
私自身、FEEL FREEの立ち上げを決意したとき、周囲にその想いを話すことから始めました。最初は漠然とした構想だったものが、「こういう場所にしたい」「こんな人に来てほしい」と具体的な言葉にしていくうちに、計画が明確になりました。そして、話せば話すほど、「本当にやるんだ」という責任感が生まれ、行動へとつながっていきました。
また、公言することで「やらなければならない」というプレッシャーが良い方向に働きます。周囲の人が自分の計画を知っているからこそ、途中で諦めにくくなるのです。特に大きな目標ほど、自分一人の意志だけでは揺らいでしまうことがあります。しかし、周りに伝え、応援してくれる人がいると、「期待に応えたい」「やると決めたからにはやり遂げる」と強い気持ちが生まれます。
2. 他者のアドバイスが気付きにつながる
計画を進める中で、自分一人では気付けない盲点が必ずあります。そんなとき、他者と共有することで、新たな視点を得ることができます。
例えば、FEEL FREEのコンセプトを考えているとき、私は「スポーツを楽しめる場所」にしたいと思っていました。しかし、相談した人たちから「スポーツだけでなく、食や音楽の要素も加えるともっと幅広い人が集まりやすいのでは?」という意見をもらい、今の形にたどり着きました。自分の中では明確なビジョンを持っていたつもりでも、他者の視点を取り入れることで、より良い形に進化していったのです。
また、自分では「当たり前」と思っていたことが、実は他の人には新鮮だったり、逆に「難しい」と思っていたことが「意外と簡単にできる」と気付かされることもあります。特に経験豊富な人や異なる分野の人の意見は、自分の思考を広げてくれます。
3. 応援者が集まる
計画を共有することの最大のメリットの一つは、「応援者が増えること」です。自分の想いを伝えることで、その考えに共感し、力を貸してくれる人が現れます。
FEEL FREEの立ち上げでも、多くの人が協力してくれました。ロゴデザイン、音楽の選定、ウェブサイトの作成など、それぞれの分野で得意な人たちが手を貸してくれたおかげで、理想の形に近づけることができました。もし「全部自分一人でやらなければ」と考えていたら、きっとここまでスムーズには進まなかったでしょう。
また、応援者がいることで、モチベーションも維持しやすくなります。辛いことがあったとき、誰かが「頑張ってるね」と声をかけてくれるだけで、もうひと踏ん張りしようという気持ちになれます。夢や目標は、一人で叶えるものではなく、多くの人の支えの中で実現していくのだと実感しています。
まとめ
プランニングを他者と共有することには、「有言することで実現に近づく」「他者のアドバイスが気付きにつながる」「応援者が集まる」という三つの大きなメリットがあります。
もちろん、全ての意見をそのまま受け入れる必要はありません。しかし、他者と共有することで、自分の考えが深まり、より良い方向へと進んでいくことは間違いありません。何かを成し遂げたいときこそ、一人で抱え込まず、多くの人に話してみることが大切なのだと思います。
FEEL FREEも、これからどんどん進化していきます。その過程で、たくさんの人とアイデアを共有しながら、さらに魅力的な場所にしていきたいと思っています。皆さんも、ぜひ自分の目標や計画を誰かに話してみてください。新たな気付きや応援が、きっと大きな力になるはずです。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸