プレゼンの構成力を高めるためのポイント

プレゼンテーションで最も大切なことは、「伝えたいことが聴き手に伝わるかどうか」です。どんなに立派なスライドや映像を使っても、あるいは綺麗な言葉を並べても、肝心のメッセージが曖昧であれば心には響きません。

プレゼンとは、情報を伝える技術であると同時に、想いを届ける“表現の場”でもあります。
私が大学で講義をするとき、コーチとしてチームに話すとき、あるいは外部で講演を行うとき、常に意識しているのは「構成」です。話の流れに明確な“シナリオ”があるかどうかで、伝わり方はまったく変わります。印象に残るプレゼンには、例外なく筋道があります。聴き手が自然と頷きながら内容を理解できる流れがあるのです。

私は必ずノートにシナリオを書きます。
最初に書くのは「結論」です。聴き手に最も届けたいメッセージを一言で書き、そのあとに「なぜそれを伝えたいのか」「どうすれば理解してもらえるのか」を整理していきます。この作業を通じてプレゼンの目的が明確になり、資料づくりや話す順番はその目的を支える“手段”でしかないと理解できます。

構成を考えるうえで大切なことは、まず「自分自身が内容を理解しているかどうか」です。自分の中で理解が不十分なことは、相手に伝わるはずがありません。理解していないことを説明しようとしても、言葉は薄く、説得力を失います。だからこそ、構成を作る前に「自分が本当に理解しているか?」を問い直すことが重要です。

プレゼンの流れは、「結論 → 背景 → 問題提起 → 新しい視点 → 再結論」という形を意識します。最初に結論を述べて聴き手の関心を引き、次に背景や課題を提示する。そこから新しい視点や気づきを与え、最後にもう一度、核心となる結論で締めくくる。この流れを意識するだけで、聴き手の集中力と理解度は驚くほど変わります。

さらに、構成力を高めるうえで欠かせないのが「聴き手の立場で考える力」です。
自分が伝えたいことを一方的に話すのではなく、「聴き手は何を知りたいのか」「どんな感情でこの話を聴いているのか」を想像する。相手の視点に立つことこそ、構成を磨く最大のトレーニングです。

私はプレゼンの準備をするとき、必ず自分に問いかけます。
「私は何をプレゼントしたいのか?」
プレゼンテーションとは、言葉の通り“プレゼント”です。聴き手に何を贈りたいのか──その目的が明確になったとき、構成は自然に整い、言葉が生きてきます。

プレゼン力は才能ではなく、準備力です。
その準備の中心にあるのが「構成力」。伝わるプレゼンとは、話す内容よりも、伝える順番と意図が整理されていること。聴き手が思わず「なるほど」と感じる構成を描けるようになれば、あなたのプレゼンは確実に変わります。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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