ボランティアとプロフェッショナルは対義語ではない

「ボランティアとプロフェッショナルは対義語ではない」
ボランティアと聞くと、多くの人が「無償の奉仕活動」や「人のために尽くす行為」といったイメージを持つのではないでしょうか。一方、プロフェッショナルは「専門性を提供し、お金を得ること」と考えられがちです。しかし、私はこの二つの言葉は対義語ではなく、むしろ共通する部分が多いと考えています。
ボランティアとは単に「お金をもらわずに行う活動」ではなく、「自ら進んで行う活動」です。つまり、自分の意思で誰かの役に立ちたいという気持ちが根底にあります。これはプロフェッショナルの精神と大きく異なるものでしょうか。
プロフェッショナルは、自らの専門性を活かして仕事をし、対価を得ます。しかし、本当に優れたプロフェッショナルは、お金のためだけに働くのではなく、自分の仕事に誇りを持ち、人の役に立つことを喜びとしているはずです。つまり、「やりたいからやる」「誰かのために尽くしたい」という想いは、ボランティアとプロフェッショナルの両方に共通するものなのです。
私自身、スポーツの世界で長く指導に携わってきました。選手やチームの成長をサポートする中で、金銭的な報酬以上に、選手たちの成長や成果を喜びと感じる瞬間が多くあります。そうした経験を通じて、ボランティア精神とプロフェッショナル精神は決して相反するものではなく、むしろ補い合うものであると実感しています。
例えば、スポーツの指導者には無償で活動する方もいれば、職業として指導にあたる方もいます。しかし、両者に共通しているのは「選手の成長を願う気持ち」や「スポーツを通じて社会に貢献したいという想い」です。お金をもらうかどうかの違いだけで、本質的な部分に大きな差はありません。
また、プロフェッショナルであっても、自分の仕事に対してボランティアのような精神で取り組むことができるはずです。つまり、「誰かの役に立ちたい」「この仕事が好きだからやる」という気持ちが根底にあれば、仕事に対する姿勢はより前向きになり、結果的に質の高い仕事ができるのではないでしょうか。
ボランティアとプロフェッショナルは、決して相反するものではなく、「自らの意思で行動する」「誰かのために尽くす」「自分の専門性を活かす」といった共通点を持っています。私は、ボランティアという言葉を「無償の労働」としてではなく、「自分が本当にやりたいことをやる」という意味で捉えています。そう考えると、ボランティアとプロフェッショナルの間には明確な境界はなく、どちらも同じ志を持つ人々が、それぞれの立場で社会に貢献しているのだと思います。
ボランティアとプロフェッショナルの間にある固定観念は人それぞれです。人によって考えが違っていいと考えています。私が感じていることはどちらの立場でも「自分がやりたいからやっている」「社会・他者に貢献する」という共通の価値観のもとで活動できるようになることでより良い価値が提供できると考えています。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸