メンタリングでの自己発見

メンタリングを通して、自分自身を深く理解し、新たな気づきを得ることができます。メンタリングとは、経験豊富なメンターが対話を通じて、相手の成長や目標達成を支援するプロセスです。単なる助言ではなく、相手自身が答えを見つけ、成長できるように導くのが特徴です。このメンタリングの中で、自己発見のプロセスが生まれます。私が実践しているメンタリングの具体的なアプローチとして、以下の四つの方法があります。

① コーチングによる自己発見

コーチングは、メンターが適切な質問を投げかけることで、メンティーが自分自身と向き合う機会をつくる手法です。人は日々の忙しさの中で、じっくりと自分の考えや気持ちを整理する時間を持つことが難しくなりがちです。しかし、メンターからの質問に答えることで、自分の価値観や目標を再確認し、内面の深い部分に気づくことができます。

例えば、「あなたが本当にやりたいことは何ですか?」といった質問を受けた際、自分の本心と向き合い、これまで気づかなかった願望や興味が明確になることがあります。自ら考え、答えを見つけるプロセスこそが、自己発見の大きな一歩となります。

② ティーチングによる自己発見

ティーチングは、メンターが知識やスキルを伝えることで、メンティーの成長を支援する方法です。自分一人では得られなかった情報や視点をメンターから学ぶことで、新たな気づきが生まれます。

例えば、仕事やスポーツにおいて、自分では正しいと思っていた方法が、実は効率的ではなかったことに気づくことがあります。適切な教育を受けることで、これまで見えていなかった選択肢が広がり、自己理解が深まるのです。

③ モデリングによる自己発見

モデリングとは、尊敬する人やロールモデルの行動や思考を観察し、自分の未来像を明確にする方法です。実際に成功している人や理想的な生き方をしている人と出会うことで、「自分もこうなりたい」と思うようになり、自己の可能性に気づくことができます。

例えば、スポーツ選手が憧れの選手のプレーを研究し、自分のプレースタイルに取り入れることで成長するのと同じように、仕事や人生においても、身近なロールモデルを見つけることで、新たな自分の姿を発見できます。自分に足りないものや、これから目指すべき方向性を客観的に理解することができるのです。

④ カウンセリングによる自己発見

カウンセリングは、メンティーが心の内を素直に話し、自己理解を深める方法です。普段誰にも話せない悩みや不安をメンターに打ち明けることで、気持ちが楽になり、ありのままの自分に気づくことができます。

人は、悩みを抱えたときに誰かに話すだけで、気持ちが整理されることがあります。特に、信頼できるメンターの前では、自分を偽ることなく話すことができるため、心の奥にあった本音や願望に気づくことができます。これは、自分自身をより深く理解するための重要なステップです。

まとめ

メンタリングは、自己発見のための強力なツールです。コーチングによる問いかけ、ティーチングによる学び、モデリングによる観察、そしてカウンセリングによる心の解放。この四つのアプローチを通じて、自分自身を深く理解し、新たな可能性に気づくことができます。

自分の強みや課題、目標を明確にすることで、人生の選択肢が広がり、より充実した日々を送ることができるでしょう。メンタリングを受ける機会があるならば、ぜひ積極的に活用し、自分自身の成長につなげていきましょう。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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