メンティーの成長を見守る喜び

私がコーチとして、またメンターとして関わってきた多くの人々の成長を見守ってきた中で、最も重要だと感じることは、「見守る姿勢」だと思います。特にメンティーとの関係において、私たちがどれだけ信じて待つことができるかが、その成長を大きく左右します。コーチングや指導の中で、時にはすぐに結果を求める気持ちが湧いてきます。しかし、成長とは一朝一夕には現れません。メンティーが自らのペースで成長し、成し遂げるべきことを実感するためには、私たちがどれだけ冷静に、そして温かく見守れるかが大切なのです。

期待しないで信頼する

メンターやコーチとして重要なのは、メンティーに対して「期待をしない」ということです。期待というのは時に、プレッシャーや不安を生むことがあります。「この子はきっとこうなるだろう」と先回りして考えることは、人間として自然なことかもしれません。しかし、その期待を持ちすぎると、メンティーに無意識のうちに圧力をかけてしまうことがあります。逆に、信頼して見守ることができると、メンティーは自分自身のペースで成長を遂げることができます。

信頼することの力は計り知れません。信じて待つことができれば、メンティーはその信頼に応えようと自然に努力し、最終的には自分の力で成長を果たしていくのです。コーチとして、そのプロセスを見守り続けることは非常に満足感を感じる瞬間です。考えていた通りに進まなくても、それがメンティーにとって必要な経験であり、最終的に成長につながると信じることが、成長を促す重要な要素となります。

未来の姿を想像する

また、メンティーとの関わりにおいて、私は常に「未来の姿を想像する」ことを心がけています。コーチングや指導の過程で、目の前の問題に集中しすぎることがありますが、それにとらわれすぎてしまうと、メンティーの成長に対して焦りを感じてしまうことがあります。大切なのは、メンティーがどのように成長し、最終的にどんな姿を見せてくれるのかという未来を見据えることです。その未来像があれば、今どれだけ進んでいなくても焦ることなく、着実に歩みを進めることができるのです。

私はメンティーがどんな姿で成功を収めるか、どう成長していくのかを想像し、そのビジョンを心の中で描きながらサポートしていきます。最初はできなかったことも、次第に自信を持って取り組み、最終的には自分の力でその課題を乗り越えていく様子を想像することが、私にとってもモチベーションとなります。メンティーが自分の力で達成感を味わい、成長していく姿を思い描くことで、今現在の課題に対してどんなサポートが必要かが見えてくるのです。

成長の過程における喜び

メンティーの成長を見守る喜びは、目に見える形で成果が現れた時に感じるものだけではありません。進んでいる過程での小さな成長、試行錯誤の中で見せる努力、そして失敗から学んでいく姿勢。それらを全て含めて、「成長の喜び」と言えるのです。

私が関わった多くのメンティーの中で、時には思うように進まないこともありました。しかし、その中で、少しずつ前に進んでいくメンティーの姿を見ることができた時、その努力や試練を共に乗り越えた喜びを感じることができます。そして、メンティーが最終的に大きな成果を上げた時には、それが他のどんな成果よりも心に残るものとなります。

「見守る」という姿勢の中には、忍耐と信頼の両方が求められます。その中でメンティーが成長していく様子を見守ることこそ、私たちコーチやメンターにとって最大の喜びであり、やりがいであると感じています。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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