世界一への成功を切り拓く努力と覚悟

日本ラグビーフットボール協会が2050年までのターゲットとして掲げたものがあります。
それは 「再びワールドカップを日本に招致し、世界一になる」 という壮大な目標です。
これほどわかりやすく、そして志の高いターゲットはありません。しかし同時に、この道のりが決して簡単ではないことも、スポーツを経験したことがある人なら容易に想像できるでしょう。世界一という言葉の重みは、口で言うほど軽くはないのです。
では実現可能なのか?
私の答えは「YES」です。
世界一が可能な理由
- 人間は、自分が実現できないものを想像することはできない。
すなわち「世界一」という未来をイメージできている時点で、それは必ず到達できるゴールなのです。 - 日本のスポーツ界、そしてラグビー界は、時間をかけてでも確実に強化に取り組んでいる。
一歩ずつではあっても、その歩みは確実に前へ進んでいます。 - 「世界一になりたい」と夢を抱いてラグビーをしている子どもたちがいる。
彼ら、そして彼女らの存在そのものが未来を切り拓く力であり、日本ラグビーが世界に挑戦し続ける最大の理由です。
これだけの理由が揃えば、必ず達成できるターゲットであると私は確信しています。
「簡単ではない」という事実
ただし、忘れてはならないことがあります。
それは 「簡単ではない」 という事実です。
特に、世界のトップ8、さらにその先のトップ4への壁を突破するためには、長い年月を要する可能性があります。
現在トップ8やトップ4にいる国々は、どの国も例外なく「世界一」を目指しています。彼ら、そして彼女らと肩を並べ、追い越すためには、技術や戦術の進化はもちろんのこと、何よりも「覚悟」が問われるのです。
毎回のテストマッチが“世界一への入口”
ここで重要なのは、「勝つチャンスは毎回訪れる」 ということです。
その舞台こそがテストマッチです。
「相手が世界一だから」「今まで一回も勝ったことがないから」──そうした気持ちでは世界一には絶対に届きません。テストマッチ一つひとつが真剣勝負であり、未来を変える挑戦の舞台なのです。
そして強く言いたいのは、スポーツに“偶然の勝利”は存在しない ということです。
勝利は必ず、それまでの準備・努力・覚悟の積み重ねによって生み出されるものです。相手のミスを突いた勝利でさえ、その場に対応できる準備をしてきたからこそ掴める必然です。
どんな勝利も偶然ではなく、積み上げてきたものの延長線上にしか存在しないのです。
だからこそ、日々の練習から試合までを「世界一につながる1ステップ」として捉えることが欠かせません。
信じる力と継続する力
世界一を目指す過程では、多くの人が「無理だ」「まだまだ差がある」と言うかもしれません。
観ている人が信じてくれなくても、フィールドで戦う代表選手とスタッフは、常に勝利をつかむために全力を尽くして戦い続けています。
その姿勢こそが日本ラグビーを強くし、やがては 「世界一」という成功を現実に変える原動力 になります。
2050年というゴールは遠く感じるかもしれません。
しかし、実際にその未来を決めるのは「次の一戦」です。
毎回のテストマッチに本気で挑み、自分たちを信じて戦い続けることでしか、世界一の道は切り拓けません。
最後に
ラグビーは、一瞬の気の緩みが勝敗を分けるスポーツです。
だからこそ、積み重ねていく努力と忍耐、そして信じる覚悟が必要です。
未来は必ずやってきます。
その未来をどのようなものにするのかは、今の私たちの行動にかかっています。
「世界一」という夢を叶えるために──一歩一歩、確実に前へ進んでいきましょう。
世界一との戦いを信じて応援します。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸