人生を豊かにするワークライフバランス

先日、パリオリンピックの事前キャンプでお世話になったフランスのクラブチームのスタッフ夫妻が、日本に遊びに来てくれました。彼らは3週間の休暇を利用して広島、大阪、京都、東京、山梨などを巡り、日本を存分に楽しんでいました。
彼らと話していて改めて感じたのは、日本とヨーロッパにおける「ワークライフバランス」の違いです。日本でも「働き方改革」が叫ばれていますが、ヨーロッパの国々では長期休暇を取得することが法律で定められているため、多くの人が年に数週間のまとまった休みを取ります。仕事をしながらも、人生を楽しむための時間をしっかり確保する文化が根付いているのです。
フィンランドの働き方を紹介する本『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』にも、ワークライフバランスの大切さが書かれています。フィンランドでは、多くの人が定時で帰宅し、家族との時間や趣味の時間を大切にしています。短い労働時間でも生産性を高めることで、効率よく働きながら充実した余暇を確保しているのです。
私自身は仕事が好きで、つい長時間働いてしまうことが多く、意識しないと余暇の時間を取れずにいます。特に、これまでの人生は仕事中心で過ごしてきました。指導者としてチームの勝利を追い求め、選手たちの成長に全力を注ぎ、常に忙しくしていたのは事実です。しかし、50歳を迎えた今、これからの人生について改めて考えるようになりました。
これからの20年、つまり50歳から70歳の時間をどう過ごすか。それは仕事と余暇のバランスをどのように取るかにかかっていると感じています。仕事は大切ですが、それだけで人生が豊かになるわけではありません。家族や友人と過ごす時間、趣味を楽しむ時間、自分を見つめ直す時間を意識的に確保することが、より充実した人生につながるのではないかと思います。
私は今、新たな挑戦としてスポーツバー「FEEL FREE」を運営しています。ここは、スポーツを愛する人たちが集まり、試合を楽しみながら自由に過ごせる場所です。このバーの運営自体が私にとって「仕事」でありながら、同時に「楽しみ」にもなっています。好きなことを仕事にすることで、ワークライフバランスの新しい形を模索している最中です。
仕事と余暇のバランスを取ることは簡単ではありません。特に、仕事に情熱を持っている人ほど、仕事の割合が大きくなりがちです。しかし、人生100年時代と言われる今、仕事だけに全てを捧げるのではなく、しっかりと休み、心身をリフレッシュすることも大切なのではないでしょうか。
フランスの友人たちが3週間もの長い休暇を取り、日本を満喫している姿を見て、「こういう生き方も素敵だな」と素直に感じました。私もこれからは、仕事だけでなく、自分の時間や家族との時間も大切にしながら、バランスの取れた人生を送っていきたいと思います。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸