仕事を楽しむマインドセット

「仕事は楽しいのか、それともつまらないのか?」この問いを自分に投げかけたとき、私は迷わず「楽しい」と答えます。しかし、そんな答えを聞いて「それはあなたの仕事が好きだからでしょ?」と思う方もいるかもしれません。確かに、私の仕事はスポーツに関わるもので、長年の経験を通じて、心から楽しめることができています。でも、仕事を「楽しむ」ということは、やりたいことをそのまま仕事にできている人だけの特権ではないと思っています。

実際に、多くの人が自分のやりたいことと実際の仕事とのギャップに悩んでいるのが現実です。そんな状況でも、どうすれば「仕事を楽しむ」マインドセットを持てるのか。そのヒントは、どんな仕事であっても自分の成長を感じ、プレッシャーを楽しみ、最終的には仕事の中でやりがいや充実感を見出していくことにあります。

今回は、もし今の仕事が「やりたいこと」とは少し違ったとしても、その中でどう楽しみを見つけ、豊かな人生を作っていけるか、そのマインドセットについて考えてみたいと思います。どんな仕事にも、楽しさを見つける方法はきっとあるはずです。

①やりたいことが仕事にできたら最高の幸せ

私自身、50歳を迎えた今もなお、やりたいことを仕事にして生きています。私は「スポーツを軸にした仕事で生きる」と決め、その道を歩んできました。これまでの人生で、スポーツに対する情熱が私のすべてであり、それを仕事にすることができたことは、私にとっての最高の幸せです。もし、自分が本当に好きなことややりたいことを仕事にできているなら、その時点で人生は既にとても充実していると言えるのではないでしょうか。

多くの人が、仕事を「生活のため」「お金のため」と割り切ってしまう中、私は幸運にも、自分の好きなことを軸にして仕事をすることができました。スポーツというテーマに集中し続けることで、仕事の中に充実感を見出すことができました。この経験を通じて、「自分のやりたいことを仕事にする」ことがどれほどの幸せをもたらすのかを実感しています。

②仕事で成長できる自分を楽しむ

仕事とは「仕えごと」、すなわち他者の役に立つことだと思っています。自分の持っている能力が誰かの役に立つ、そして仕事の過程で自分自身が成長していくことで、さらに「喜ばれる」。それが仕事の本質であり、楽しみでもあります。自分が成長し、前に進んでいく感覚が仕事の魅力を増し、やりがいを感じさせてくれるのです。

私の仕事は、スポーツを通じて他者に寄り添い、コーチング、メンタリングを通してチームや個人の成長をサポートすることです。その中で自分も常に学び続ける必要があります。コーチとして選手たちに教える立場でありながら、逆に私自身が選手たちから多くのことを学ぶことができるのです。このように、仕事を通して成長することができる自分を楽しむことが、仕事を楽しむ大きなポイントだと思います。

自分が成長することで、自分の仕事の幅が広がり、より多くの人に貢献できるようになります。それがさらなる喜びとなり、次第にその楽しさが仕事全体に広がっていきます。どんな仕事であっても、成長し続けることができるという点で、挑戦し続けることが大切だと感じています。

③プレッシャーを楽しむ

どんな仕事にもプレッシャーはつきものです。私は長年、スポーツの現場で数多くの試練やプレッシャーを経験してきました。しかし、このプレッシャーこそが仕事を楽しむための鍵だと思っています。

プレッシャーは決して悪いものではありません。むしろ、それをどう受け入れ、どのように活用するかが大切です。プレッシャーを感じるということは、自分が責任を持って取り組んでいる証拠です。そして、そのプレッシャーに負けず、むしろ楽しみながら乗り越えることで、自分自身がより強くなります。プレッシャーを楽しむマインドセットを持つことができれば、どんな困難な状況でも前向きに挑戦し続けることができます。

私が感じてきたプレッシャーは、結果を出すことへの責任や、選手たちに本番でパフォーマンスを発揮して欲しいという願いから来るものでした。しかし、私はそのプレッシャーを常に自分の成長の機会と捉えて生きてきました。プレッシャーを乗り越えることで得られる達成感や満足感は、どんな報酬よりも大きいものです。このように、プレッシャーをポジティブに捉えることが、仕事を楽しむための大切なポイントです。

結論

「仕事を楽しむ」ということは、決して楽なことばかりではありません。しかし、その中にある喜びや成長、達成感を見つけ出すことができれば、どんな仕事でも楽しくなります。私は、やりたいことを仕事にし、成長し続け、プレッシャーを楽しむことで、仕事を心から楽しむことができています。このマインドセットを持つことで、仕事がただの生計の手段ではなく、人生を豊かにする大切な一部になると信じています。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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