他分野を楽しむことで得られるエネルギー

今回ご紹介したいのは、デンマークにある「世界一美しい」と評されるルイジアナ近代美術館での体験から得られたエネルギーについてです。
私はこれまで芸術に疎く、日本でも美術館に足を運ぶ機会はあまり多くありませんでした。そんな私が、デンマークに訪れた際に評判を耳にしていたルイジアナ近代美術館に足を踏み入れてみました。そこで感じたのは、芸術そのものへの理解というよりも、自然と人の創造が融合することで生まれる「エネルギー」でした。
まず最初に心を動かされたのは、美術館の外に広がる景色でした。海、空、大地——それら自然が一つの大きなアート作品となり、建物や展示と調和しているのです。自然の美しさそのものが芸術の一部となっている空間に立ち、私は強くエネルギーを感じました。人が作った作品と自然の色彩が交わることで、相乗効果のように心に響く力を持つのだと気づかされました。
展示されている作品もまた印象的でした。正直なところ、作品の意味や背景を理解することは私には難しく、芸術的な解釈はできません。しかし、「感じる」ことはできました。作品の配置や空間の使い方に無駄がなく、むしろ「余白」や「空間」があるからこそ、一つひとつの作品が引き立つ。そのバランスが、「なんかいい」感じでした。
緑豊かな自然の中に点在するアート、そして空の青と海の広がりが背景となっている光景は、まさに人と自然が共存していくことを表現しているようでした。私は芸術に詳しいわけではありませんが、その場に立つだけで心が動かされ、リフレッシュされる感覚を得ました。
今回の体験を通して、改めて実感したことがあります。それは、自分の仕事や人生の中心にあるものを充実させていくためには、異なる分野やオフの時間で得られるエネルギーが非常に大切だということです。普段触れることのない世界に身を置くことで、新しい視点や感覚が生まれ、それが自分の核に還元されるのです。
芸術を理解しようと構える必要はなく、ただ「感じる」ことで十分だと学びました。そしてその「感じた」エネルギーは、必ず自分の本業や日常に活かされていくと信じています。ルイジアナ近代美術館で得られたエネルギーは、私にとってまさにその象徴であり、これからの活動をさらに豊かにしてくれるものでした。
今回の学びを通して、これからも積極的に他分野に触れ、自分の軸を強くするためのエネルギーを取り入れていきたいと思います。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸