夢を実現する人が「やらないこと」とは

夢を実現する人には、ある共通点があります。それは、「やるべきこと」だけでなく、「やらないこと」も明確にしているということです。
では、夢を実現する人がやらないこととは何でしょうか。
それは、「不平・不満・愚痴・泣き言・文句」を言わないことです。
一見すると些細なことのように思えるかもしれませんが、これを口にするかしないかで、思考や行動、さらには未来までもが大きく変わります。夢を叶える人は、こうしたネガティブな言葉が自分の可能性を狭めることをよく理解しています。
この考え方は、脳科学の本、成功者の本、自己啓発の本など、さまざまな分野で繰り返し語られています。それほど、「言葉」が私たちの脳と心に与える影響は大きいのです。
特に注目したいのが、脳の“潜在意識”の特性です。潜在意識は、「主語を理解できない」と言われています。つまり、誰かに向けて言った不平や愚痴であっても、潜在意識はそれを“自分自身に向けた言葉”として受け取ってしまうのです。
たとえば、「あの人は本当にダメだ」と口にしたとき、潜在意識は「ダメだ」という否定的な情報だけを拾い、それを自分の中に刷り込んでしまいます。その結果、「自分はダメだ」と無意識のうちに思い込んでしまい、知らぬ間に自信や行動力を失っていきます。
ここで、ひとつ明確にしておきたいことがあります。それは、「意見を述べること」を否定しているわけではない、ということです。
夢を実現するためには、自分の意見をしっかり持ち、必要に応じて主張する姿勢はとても大切です。しかし、それは相手と向き合い、建設的な意見交換をするという意味です。対話や提案、議論など、前向きなコミュニケーションは成長に欠かせません。
一方で、「陰で誰かの愚痴を言う」「文句ばかり言って行動しない」というのは全くの別物です。愚痴や泣き言は、自分のエネルギーを奪い、周囲にも悪影響を与えるだけで、何も前には進みません。
とはいえ、人間ですから、時には愚痴りたくなるのも自然なことです。そんなときは、無理に我慢するのではなく、信頼できる人に自分の心のうちを聞いてもらうことも大切です。感情を吐き出すことで心が整理され、前に進むエネルギーが湧いてくることもあります。
大切なのは、愚痴を言うことで終わらせず、「じゃあ、どうするか?」という建設的な思考に切り替えていくことです。だからこそ、夢を叶える人は「どんな言葉を使うか」に敏感です。「できる」「乗り越えられる」「まだ伸びしろがある」といったポジティブな言葉を意識的に選び、潜在意識に良いメッセージを送り続けています。
夢の実現に必要なのは、特別な才能ではなく、日々の言葉づかいと心の持ち方です。
「言葉が変われば、思考が変わる。思考が変われば、行動が変わる。行動が変われば、人生が変わる」
この原則は、多くの成功者が実践し、証明してきた普遍的な真理です。今日から、「やらないこと」を一つだけでも決めてみてください。それが、夢に近づく確かな一歩になるはずです。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸