夢を実現する人が持つ「決断力」の重要性

夢を実現するためには「決断力」が欠かせません。多くの人は夢や目標を語りますが、それを本当に形にしていく人と、そうでない人の違いは、まさにこの「決断力」にあります。

決断とは、単に何かを選ぶことではありません。自分の将来に必要なものを選び取ると同時に、不必要なものを手放す勇気を持つことです。やることを決めるだけでなく、「やらないこと」を決めることこそが大切なキーワードとなります。

人間の時間やエネルギーには限りがあります。すべてに手を伸ばすことはできません。したがって、本当に自分の夢を叶えるためには、「何を捨てるか」という決断を避けて通ることはできないのです。

例えば、トップアスリートを目指す若者がいるとしましょう。彼は遊びや誘惑を完全に断ち切り、毎日のトレーニングと休養を最優先に生活を組み立てます。友人との楽しい時間を犠牲にすることもあるでしょう。しかし、その決断の積み重ねこそが、大きな夢を叶える力となるのです。

私自身も、コーチとして世界の舞台を目指したとき、多くの決断を迫られました。家族との時間を削り、常に選手の育成とチームの勝利のために行動しました。その過程で「本当にこれでいいのか」と迷う瞬間もありました。しかし、そのときに支えとなったのは、「将来必ず達成したい夢」が自分の中に明確に存在したこと、そして何より妻が応援してくれたことです。一方で、私しかできない家族の大切なことについては、迷わずコーチ業を捨てて家族に専念する決断もしてきました。つまり、夢のために犠牲を払う一方で、自分にとって最も大切なものを守る決断もまた必要なのです。

夢が明確であればあるほど、決断に迷いは少なくなります。将来の理想がはっきりしている人ほど、何を優先すべきかが明確だからです。

また、決断には「今」だけを基準にするのではなく、「未来」を見据えることが不可欠です。短期的には楽で心地よい選択が魅力的に映るかもしれません。しかし、それが本当に自分の未来に必要なのかを問い続けることが求められます。夢を叶える人は、未来の理想を現実にするために、あえて厳しい選択をします。

そして忘れてはならないのは、決断した後は「迷わない」ことです。選択肢に絶対のBESTは存在しません。すべてはBETTERの積み重ねです。選んだ道で最高の結果を出すために行動を続けることが重要なのです。

人は決断した後も「やっぱり違ったのではないか」と後悔しがちです。しかし、その迷いは前進を止める最大の敵です。一度選んだ道を信じて突き進むことで、成果は必ず積み上がっていきます。もし途中で修正が必要になっても、それは「間違い」ではなく「学び」です。勇気を持って決断した経験は、必ず次の挑戦の糧になります。

夢を実現する人は、日々の小さな決断を積み重ねていきます。「今日は練習をサボらずにやるか」「誘惑に負けずに自分を律するか」——その積み重ねが、やがて大きな結果につながるのです。

最後に皆さんに問いかけたいと思います。あなたが叶えたい夢のために、今この瞬間、何をやり、何を手放す決断をしますか?その選択こそが、未来のあなたをつくります。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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