心のしなやかさを失わない向き合い方

私たちは日々、さまざまなストレスの中で生きています。
仕事、人間関係、挑戦や失敗。ストレスを感じない人生は、ほとんど存在しません。
その中で大切なのは、「ストレスに耐える力」と「ストレスを受けながらもしなやかに生きる力」を混同しないことです。
一見似ているようで、この二つは本質的に異なります。
英語では後者を**レジリエンス(resilience)**と呼びます。
レジリエンスとは何か
レジリエンス(resilience)とは、困難や逆境、強いストレスに直面したときに、心が折れてしまうのではなく、しなやかに受け止め、回復しながら前に進んでいく力を指します。単なる我慢や根性論ではなく、感情が揺れ動くことを否定せず、「揺れながらも戻ってこられる力」と言えるでしょう。
レジリエンスが高い人は、失敗や挫折を「自分の価値の否定」と捉えません。一時的な出来事として受け止め、そこから学びを見出します。また、すべてを一人で抱え込まず、必要なときには人に頼ることができる点も特徴です。心の回復力、柔軟な思考、そして人とのつながりを活かす力。この三つが組み合わさることで、レジリエンスは育まれていきます。
一方で、「ストレス耐性」という言葉があります。
これは、ストレスにどれだけ耐えられるか、どこまで我慢できるか、という意味合いが強い言葉です。
もちろん、耐える力は必要です。踏ん張らなければならない場面もあります。
しかし、耐え続けることには限界があります。
我慢を重ねるほど、心は硬くなり、ある日突然ポキッと折れてしまうこともあります。
これが、ストレス耐性だけに頼る生き方の危うさです。
そこで大切になるのが、レジリエンス、つまり心のしなやかさです。
ストレスを感じないようにするのではなく、ストレスを感じながらも柔軟に対応し、生き続ける力。
落ち込んでも、失敗しても、また戻ってこられる回復力。
そして何より、「人に頼れる力」を持つことです。
日本には「七転び八起き(ななころびやおき)」という言葉があります。
これは、ただ歯を食いしばって耐える姿ではありません。
だるまのように転がり、揺れ、形を変えながらも、最後には起き上がる。
そのしなやかさこそが、本当の強さなのだと思います。
心を強くするのではなく、心を柔らかく保つ。
折れないために、しなやかでいる。
そんな向き合い方を、これからも大切にしていきたいものです。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸
