感情をコントロールする方法

私たちは日々、さまざまな感情を抱きながら生活しています。喜びや楽しさを感じることもあれば、怒りや悲しみ、不安に襲われることもあります。しかし、感情に振り回されてしまうと、冷静な判断ができなくなったり、人間関係に悪影響を及ぼしたりすることもあります。では、どのようにすれば感情をうまくコントロールできるのでしょうか。本日は「感情をコントロールする方法」についてお話ししたいと思います。

①考えると感じるの違い

まず、感情をコントロールするためには、「考える」と「感じる」の違いを理解することが重要です。私たちの意識には「顕在意識」と「潜在意識」があり、それぞれの働きが感情のコントロールに影響を与えています。

顕在意識は、私たちが意識的に考えたり判断したりする部分です。例えば、「次の試合に向けて戦略を立てよう」「今日のプレゼンは成功させたい」といった思考は顕在意識によるものです。一方で、潜在意識は自覚しづらい部分であり、過去の経験や感情の記憶が蓄積されている場所でもあります。「なんとなく不安を感じる」「なぜかこの人とは気が合わない」といった感覚は、潜在意識の影響によるものです。

感情をコントロールするためには、まず自分の感情がどこから生まれているのかを認識することが大切です。「今、自分はなぜ怒っているのか?」「この不安は過去の経験からきているのか?」といった問いかけをすることで、感情を客観的に捉えることができます。これにより、無意識に反応してしまうのではなく、冷静に対処することが可能になります。

②自分の価値観を知る

感情をコントロールするためには、自分の価値観を理解することも重要です。価値観とは、「自分が何を大切にしているのか」「どのような生き方をしたいのか」といった、人生の指針となるものです。

例えば、「誠実さを大切にしたい」という価値観を持っている人は、誰かに嘘をつかれると強い怒りを感じるかもしれません。また、「自由を大事にしたい」と考える人は、束縛される状況にストレスを感じやすいでしょう。このように、自分の価値観を理解することで、なぜ特定の状況で強い感情が生まれるのかが見えてきます。

感情が激しく揺れ動くときは、「自分のどの価値観が刺激されているのか?」を考えてみると、冷静さを取り戻す手助けになります。また、自分の価値観に沿った行動を心がけることで、感情が安定しやすくなります。

③コントロールできるのは自分だけ

最後に、私たちがコントロールできるのは「自分自身だけ」であることを理解しましょう。どれだけ努力しても、他人の行動や感情を思い通りにすることはできません。しかし、自分の表情、態度、言葉、考え方はコントロールすることができます。

例えば、他人の言動に対してイライラしたとき、その人を変えようとするのではなく、自分の受け止め方を変えることが重要です。「この人にはこの人なりの考えがあるのかもしれない」「今の自分にできる最善の対応をしよう」と考えるだけで、感情の波を和らげることができます。

また、笑顔を意識するだけでも、気持ちは前向きになります。表情は脳と直結しているため、たとえ気分が落ち込んでいても、笑顔を作ることでポジティブな感情を引き出しやすくなります。

感情を完全に消し去ることはできませんが、自分の態度や考え方を意識的に選ぶことで、感情に振り回されずに過ごすことができます。

まとめ

感情をコントロールするためには、「考えると感じるの違いを理解する」「自分の価値観を知る」「コントロールできるのは自分だけであることを認識する」ことが大切です。感情に振り回されずに、自分の行動を主体的に選びながら、より充実した日々を過ごしていきましょう。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

目次