成功とは何かを考える

成功とは何でしょうか?
目標を達成すれば、それがすべて成功だと言えるのでしょうか?
今回は、私自身の経験を通して「成功とは何か」を考えたお話をしたいと思います。
大学時代、キャプテンとしての選択
私は大学4年生のとき、関東リーグ戦3部で全勝優勝し、2部リーグとの入れ替え戦に進むことができました。当時、キャプテンだった私は監督の信頼を得て、リーダー陣と共にメンバー選考の権限を与えられていました。
入れ替え戦のメンバーを決める際、私たちはチームの勝利のために最善のメンバーを選ぶべく、バイスキャプテンや他のリーダーたちと何度も議論を重ね、全力で考え抜きました。そして、メンバーを発表しました。
しかし、あるポジションに選ばれた3年生の選手が、先発ではないならばメンバーを辞退したいと申し出てきたのです。
決断までの葛藤
彼の言葉を受けて、私はバイスキャプテンと共に彼の家を訪れ、話し合いました。しかし、彼の意見は変わりませんでした。
私はキャプテンとして悩み続けました。「自分たちにとっての成功とは何なのか?」
このまま彼の意見を受け入れてメンバーを変更し、仮に入れ替え戦に勝利したとして、それが本当に成功なのだろうか?ずっと自問自答していました。
最終的に私がたどり着いた答えは、「この選手がリザーブで試合に臨まない限り、入れ替え戦を辞退する」というものでした。
監督やリーダーと考え抜いて決めたメンバーこそが、チームのベストであると確信していたからです。そして、その3年生に22番のジャージを着て試合に出場してもらうことが、チームにとっても、彼自身にとっても意義があると信じていました。
チームの絆と本当の成功
その後、彼は自分の考えを改め、22番のジャージを着てチームの一員として試合に臨んでくれました。この決断がチーム全体の結束をさらに強くし、私たちは心を一つにして試合に挑むことができたのです。そして試合に勝利し2部昇格を果たすことができました。
この経験から学んだことは、成功とは単に目標を達成することではないということです。
自分たちが全力を尽くし、チームとして正しいと信じる道を選び、その結果に向き合うことこそが成功だと感じています。たとえ試合に負けたとしても、それが全力の結果であれば成功なのです。
逆に、手を抜いた試合で勝利したとしても、それは本当の意味での成功とは言えないのではないでしょうか。
成功とは、過程と信念の結果
私にとって成功とは、結果だけで判断されるものではありません。過程を大切にし、自分たちの信念に従って全力で行動し、その結果を受け止めることこそが成功だと信じています。
この経験は、今でも私の考えや行動の指針となっています。皆さんもぜひ、「成功とは何か」をFEEL FREEにご来店いただいた際は共有していただけると嬉しいです。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸