日常の中で楽しさを見つけるコツ ~アナロジー思考という視点~

日々の生活の中で楽しさを見つけることは、思ったよりも簡単で、実は「ものの見方」を少し変えるだけで可能になります。その鍵となるのが「アナロジー思考」です。今回は、このアナロジー思考を活用して日常の中に楽しさを見出すコツをお伝えしたいと思います。
アナロジー思考とは?
アナロジー思考とは、一見関係のないもの同士を比較し、共通点や似た構造を見つけることで新たな視点を得る考え方です。たとえば、スポーツの試合をビジネスに例えると、チームワークの重要性や戦略の必要性といった共通点が浮かび上がります。これは単なる思考実験にとどまらず、新しい発見や学びを得るための強力なツールです。
この思考法の本質は「抽象化」にあります。物事を抽象的に捉えることで、ある事象を自分の興味や関心のあるものに置き換えたり、新しい意味を見出したりすることが可能になります。
FEEL FREEとアナロジー思考
私が感じているのは、コーチと選手の関係と、FEEL FREEのオーナーとお客様の関係には共通点が多いということです。一見すると異なるように思えますが、アナロジー思考を用いることで、それらが同じ構造を持つと気づきました。
コーチと選手の関係では、コーチは選手の目標を理解し、彼らが自らの可能性を最大限に引き出せるようサポートします。決して指示を押し付けるのではなく、選手自身が答えを見つけられるような環境を創り出すことが重要です。それは、FEEL FREEのオーナーとして私が心がけていることと同じです。
FEEL FREEでは、お客様が自由に楽しむ時間をサポートするのが私の役割です。ただ空間を提供するだけでなく、それぞれのお客様が「自分らしい楽しさ」を見つけられるような環境を創りたいと考えています。この姿勢は、コーチが選手を支える姿と重なります。
日常の中でアナロジーを見つける楽しさ
アナロジー思考を活用すると、私たちの周りには楽しさの種が無限に広がっていることに気づきます。たとえば、家事をスポーツのトレーニングに例えることで、効率的な動きやリズムを追求する楽しさが生まれます。仕事のプレゼンテーションをスポーツのパフォーマンスに例えると、自己表現の場としての楽しさを感じることができます。
また、日常的な風景や出来事もアナロジーを通じて新しい意味を持つことがあります。雨の日の音を「自然の交響曲」と捉えたり、散歩を「旅」として楽しむことで、日常が驚きと発見に満ちたものへと変わります。
楽しさは「見つける」ものではなく「創る」もの
アナロジー思考が教えてくれるのは、楽しさは外部から与えられるものではなく、自分自身で見つけ、創り出すものだということです。日常の中で何気なく過ぎていく時間や物事に、自分なりの解釈や価値を見出すことで、人生そのものが楽しいものに変わります。
そして、この思考法は誰でも始められるものです。特別な才能や知識は必要ありません。ただ「これを他の何かに例えるとどうなるだろう?」と問いかけてみるだけで、そこに新たな楽しさが生まれるのです。
最後に
日常を豊かにし、楽しさを見つけるためのアナロジー思考。この視点を持つだけで、ありふれた日々の出来事が驚きと喜びに満ちたものに変わります。FEEL FREEもまた、お客様が自分なりの楽しさを見つける場所でありたいと願っています。ぜひ、皆さんもアナロジー思考を取り入れて、日常の中に眠る「楽しさ」を見つけてみてください。それはきっと、あなたの人生をもっと輝かせてくれるはずです。
そして、学生諸君!興味ない、つまらないと感じている授業もアナロジー思考を持つことで学びの宝庫です。君たちが30歳になるまでの学びがこれからの人生を大きく変えてくれます。日常に転がる楽しさを見つけましょう。そして自分の人生を楽しみましょう。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸