死ぬ前に後悔しないための生き方

「もっと自分のやりたいことをやっておけばよかった」

これは、70歳から80歳の方々に後悔したことを尋ねると、最も多く聞かれる答えだそうです。人生の終盤に差し掛かったとき、「あのとき挑戦しておけばよかった」「もっと好きなことをすればよかった」と思う人が多いのかもしれません。

一方で、世界的な成功を収めたスティーブ・ジョブズ氏は、亡くなる前に「もっと家族との時間を大切にすればよかった」と語ったといいます。偉業を成し遂げた彼でさえ、最期には仕事よりも家族との時間を惜しんだのです。

仕事と家族の時間

私自身、好きなことを仕事にしているため、仕事の時間がとても充実しています。大学卒業後、ラグビーに関わる仕事を続け、コーチングやチーム運営に没頭してきました。おそらく一般的な人よりも「自分のやりたいことをやってきた人生」だと思います。しかし、50歳を迎えた今、振り返ると圧倒的に仕事の時間が長かったことに気づきました。

もちろん、仕事に後悔はありません。多くの経験を積み、選手たちと夢を追いかけ、数えきれないほどの素晴らしい瞬間を味わってきました。しかし、家族と過ごした時間はどうだったでしょうか?「もっと一緒にいる時間を創れたのではないか」と考えることがあります。

年齢を重ねるにつれ、ワークライフバランスについて考えるようになりました。スティーブ・ジョブズ氏の言葉を知ったとき、「仕事をやり尽くした人でさえ、家族との時間の少なさを後悔するのか」と驚きました。そして、自分の家族にもそれぞれの人生があります。家族が後悔のない人生を送るために、お互いが協力し合うことが大切だと感じるようになりました。

FEEL FREEを通じて生まれる「家族の時間」

こうした思いの中でオープンしたのが、スポーツバー FEEL FREE です。ここは単なるバーではなく、人生を楽しむ場所、そして大切な人との時間を共有する場所にしたいと考えました。スポーツを観ながら仲間と語り合い、家族とリラックスし、仕事から少し離れて心を解放する。そんな空間を創ることは、私自身が「仕事」と「人生の楽しみ」のバランスを取るための新たな挑戦でもあります。

母が料理をつくり、娘と妻がお客様のおもてなしを一緒にサポートしてくれる。FEEL FREE で過ごす時間こそが家族の時間にもなっています。

母がつくる料理には、私が幼い頃から慣れ親しんだ家庭の味が詰まっています。私の原点ともいえるその味が、多くの人に「懐かしさ」や「温かさ」を届けることができれば嬉しいです。娘や妻とともにお客様を迎えることは、これまでとは違う形で家族の絆を深める時間にもなっています。

仕事に没頭していた日々では見過ごしていた「何気ない会話」や「共に過ごす時間」の大切さを、FEEL FREE を通じて改めて実感しています。家族とともに生きる時間は、ただ長ければいいわけではなく、心が通い合うことが何よりも大切なのだと感じます。

この場所が、私にとっても、訪れる皆さんにとっても、大切な人との時間を見つめ直し、より深く味わうきっかけになればと思っています。

スポーツが教えてくれる「後悔しない生き方」

スポーツには「一瞬を大切にする」という教訓があります。ラグビーでは、試合中に「もう一歩踏み込めばよかった」「あのパスを出せばよかった」と後悔する場面があります。しかし、試合終了のホイッスルが鳴れば、もうやり直しはできません。人生も同じで、いずれ「試合終了」の時が来ます。そのときに後悔しないためには、「今」できることを精一杯やることが大切だと思います。

仕事も家族も、どちらも大切にする。やりたいことを追いかけながらも、家族との時間を大切にする。そうすれば、最期に「もっと〇〇しておけばよかった」と後悔することは少なくなるのではないでしょうか。

FEEL FREE で過ごす時間が、そんな人生のヒントになれば嬉しいです。大切な人と楽しい時間を過ごし、スポーツを楽しみ、自分の人生を見つめ直す。そんな場所として、このバーを育てていきたいと思っています。

私自身も、これからの人生を「後悔しないように」生きていきます。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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