経験を通じて得た人生の豊かさ

人生は、さまざまな経験の積み重ねによって形作られていきます。成功もあれば失敗もあり、楽しいこともあれば苦しいこともあります。しかし、そのすべてが自分自身を成長させ、人生を豊かにしてくれるのではないでしょうか。私自身、これまでの人生で多くの経験をしてきました。そして今、50歳という節目を迎え、「FEEL FREE」というスポーツバーを開業しました。このお店は、私の経験を通じて得た学びを形にしたものです。

勝負から学ぶこと

私が高校時代に経験した大きな勝負のひとつが、ラグビー全国大会での敗退でした。私のチームは全国大会に出場し、2回戦での試合は引き分けとなり、抽選の結果で敗退してしまいました。しかし、この経験があったからこそ、後に指導者として「最後の一瞬まで全力を尽くすことの大切さ」を選手たちに伝えることができたのです。

このような勝負から学ぶことは、スポーツだけでなく、さまざまな場面で経験するものです。例えば、仕事で大きなプロジェクトに取り組んでも、思うような成果が出ないことがあります。しかし、その経験から何を学び、次にどう生かすかが重要なのです。

自分を変えるきっかけ

大学時代、私はラグビーに対してやや消極的な時期がありました。しかし、最終学年でキャプテンとなったことで考えが変わりました。チームをまとめ、目標に向かって努力することで、私たちは3部リーグで優勝し、2部リーグへの昇格を果たしました。この経験から、仲間と共に努力することの大切さを学びました。

これは、スポーツに限らず、どんな分野でも言えることです。例えば、仕事や趣味においても、「本気で向き合うことで初めて得られるもの」があります。どんなに小さなことでも、真剣に取り組むことで、見えてくる景色が変わるのです。

世界の舞台での経験

指導者として日本代表チームのコーチをさせていただいたとき、私たちは「走るラグビー」を掲げ、アジア王者になることができました。その後、リオデジャネイロ五輪では世界の強豪と戦い、結果は10位でした。この経験を通じて、世界のレベルの高さを実感するとともに、「勝つことの難しさ」と「負けたときに何を学ぶか」ということを考えさせられました。

スポーツだけでなく、仕事でも世界を相手にする場面はあります。海外の取引先と交渉したり、グローバルなプロジェクトに関わったりする中で、「どのように自分の強みを生かすか」が問われます。世界の舞台で戦うことは、自分自身をさらに成長させる機会になるのです。

FEEL FREEの誕生

こうした経験を経て、私は「人が自由に楽しめる場所を作りたい」と考えるようになりました。そうして誕生したのが「FEEL FREE」です。ここでは、スポーツを愛する人たちが集まり、試合を楽しみながら語り合うことができます。また、仲間や家族と特別な時間を過ごせる場所でもあります。

お店のロゴには、私のこれまでの経験や、人とのつながりを大切にしたいという思いが込められています。スポーツには、世代や国籍を超えて人と人をつなぐ力があります。FEEL FREEも、そんな場所でありたいと思っています。

経験がもたらす豊かさ

人生には、思い通りにいかないこともあります。しかし、どんな経験も無駄にはならず、いつか必ず自分を成長させてくれるものです。私自身、これまでの挫折や成功を通じて、多くのことを学びました。そして今、その経験を生かしてFEEL FREEを運営しています。

これからも、多くの人と出会い、それぞれの経験を共有しながら、人生の豊かさを感じていきたいと思います。FEEL FREEに訪れる皆さんにも、自分の経験を大切にし、それを未来につなげてほしいと願っています。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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