自分の好きと強みの連動性

世界一美しいと評されるデンマークのルイジアナ近代美術館で、一枚の絵に目が留まりました。そこに描かれていたのは深い青の世界。芸術に疎い私ですが、その青には不思議と惹かれる自分がいました。
もともと私は深い青、群青といった色が好きです。服や小物を選ぶときも、自然と青系を手に取ることが多い。調べたわけでもなく根拠もないのですが、自分のオーラの色は深い青だと勝手に思っています。それほど、私にとってこの色は心の拠りどころになっているのです。
先日、この「青が好き」という自分の感覚をAIに分析してもらいました。返ってきた答えはこうでした。
――深い青や群青を好む人は、冷静さや誠実さを大切にする傾向がある。外に向かって派手に主張するよりも、内側に確かな信念を持ち、周囲に安心感を届ける存在である。そして人との信頼関係を重視し、共に歩む姿勢を自然と取れる。――
私はその言葉を読んで、驚きながらも納得しました。自分の好きな色を通じて、自分の強みや大切にしている価値観が映し出されているのだと感じたのです。
これまでの人生を振り返ると、たしかに私は「強く前に出るリーダー」というよりも、「人を信じ、寄り添いながら導くリーダー」であろうとしてきました。指導者としても経営者としても、一人で突き進むのではなく、共に歩む人たちの声に耳を傾け、その思いを尊重しながら未来を築くことを大切にしてきました。それはまさに、深い青が持つ「落ち着き」「誠実さ」とつながっているのだと思います。
自分がなぜその色に惹かれるのかを考えることは、自分の内面を知ることにつながります。「好き」という感覚は、単なる好みで終わらず、自分の価値観や強みを映す鏡なのだと気づきました。深い青に惹かれる自分は、深みを求め、人と真摯に向き合いたいと願う自分。その延長線上に、私の強みがあるのだと確信しました。
まさに「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、自分が心から惹かれるものは、そのまま自分を伸ばし、強みに変えていく力を持っています。だからこそ、自分の「好き」に正直でありたいのです。深い青が私に落ち着きを届けてくれるように、私もまた周囲の人に安心や信頼を届けられる存在でありたい。
結局のところ、自分の「好き」を見つけることは、自分の強みを見つけることにつながっています。好きなものを大切にすることが、そのまま自分らしさを育み、強みに変わっていくのだと信じています。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸