自分の強みがわからないあなたへ。自己分析の2つの視点

「自分の強みがわからない」「自分には何も取り柄がない」と感じたことはありませんか?
私はこれまで、多くの学生や社会人、アスリートたちと接してきましたが、自分の強みがわからないという悩みは、年齢や経験に関係なく、誰もが一度はぶつかる壁だと感じています。
そんなときに役立つ、私が大切にしている自己分析の視点を2つご紹介します。自分自身を見つめ直すきっかけになれば嬉しいです。
①「他者から褒められること」が強み
自分のことは、自分が一番わからないもの。だからこそ、他者の言葉にヒントがあります。
たとえば、友人や同僚からこんなことを言われた経験はありませんか?
- 「話を聞いてもらうと安心する」
- 「説明がわかりやすい」
- 「いつも場の空気を和ませてくれる」
- 「細かいところまで気がつくよね」
- 「責任感があるよね」
自分では「当たり前」と思っていることほど、実は周囲にとっては貴重な価値になっていることが多いのです。これは“無自覚な強み”とも言えます。
私自身、昔は「自分には能力がない」と感じていましたが、あるとき「あなたの話はいつもわかりやすい」と言われたことがきっかけで、「伝える力」が自分の強みのひとつだと気づきました。
まずは、自分がよく褒められること、感謝されることを思い出してみましょう。可能であれば、信頼できる人に「私の強みって何だと思う?」と聞いてみるのもおすすめです。意外な答えに、自分でも驚くかもしれません。
②「弱みこそ強み」
「自分の弱点は〇〇です」と語る人も多いですが、その“弱み”を少し角度を変えて見てみると、強みのタネが隠れていることがあります。
たとえば…
- 「行動が遅い」→「慎重でミスが少ない」
- 「優柔不断」→「相手の気持ちをよく考えている」
- 「周りの目を気にしすぎる」→「空気が読める」「協調性が高い」
- 「不器用」→「一つ一つ丁寧にやる」
一見ネガティブな特性も、環境や使い方によってはポジティブに変換できるのです。
重要なのは、「その弱みが、どんな状況では役に立つか?」を考えてみること。長所と短所は紙一重。だからこそ、自分の“短所”を無理に直そうとせず、まずはそれを活かせる場面を探してみましょう。
まとめ
自己分析とは、自分の強みを“探す”というより、“気づく”ことだと思います。
自分が当たり前だと思っていることに価値がある。他人と比べて劣っていると感じる部分も、見方を変えれば個性や魅力に変わる。そう考えると、自分の中に眠っている「強みの種」に出会えるはずです。
まずは、他人の声に耳を傾け、自分の“弱み”を優しく見つめてみるところから始めてみませんか?
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸