自分の機嫌を整えるための質問

私たちは誰でも、思い通りにいかないときがあります。試合の結果、仲間のミス、判定、周囲の言葉、仕事や人間関係など、自分では変えられない出来事によって感情が揺れるのは自然なことです。

大切なのは、機嫌が悪くならないことではありません。揺れた感情に気づき、それを他人にぶつけたり、誰かに整えてもらおうとしたりせず、自分で向き合えるかどうかです。自分の機嫌を自分で整えることは、感情を無理に抑え込むことではありません。自分の内側で起きていることを理解し、よりよい行動を自分で選び直すことです。

今回は、自分の感情や態度を振り返るための3つの質問を紹介します。

目次

質問1 今の自分は、どのような感情を抱えていますか?

まずは、自分の感情に気づくことから始めます。「何となくイライラする」「なぜか気持ちが落ち着かない」「周囲の言葉が素直に受け取れない」。そのようなときは、感情の奥にあるものを見つめてみてください。

本当は悔しいのかもしれません。失敗することが怖いのかもしれません。自分の頑張りを認めてほしいのかもしれません。

人は、自分の感情を理解できていないと、それを表情や態度に出してしまいます。そして、周囲に気を遣わせたり、チームの雰囲気を重くしたりすることがあります。

感情に良い・悪いはありません。まずは、「今、自分はこう感じている」と認めることが、機嫌を整える第一歩です。あなたは今、どのような感情を抱えていますか。そして、その感情の奥には、どのような思いや願いがありますか?

質問2 今の自分の態度は、周囲にどのような影響を与えていますか?

自分の表情や言葉、態度は、自分が考えている以上に周囲へ伝わっています。不機嫌そうな表情をしていれば、仲間は声をかけにくくなります。返事が小さかったり、投げやりな態度を取ったりすれば、周囲は「何か悪いことをしただろうか」と不安になります。

本人にそのつもりがなくても、周囲が機嫌を取らなければならない状態をつくってしまうことがあります。そこで、「今の自分の態度を、仲間はどのように感じているだろうか」「自分は、周囲が安心して話しかけられる状態だろうか」「自分の感情によって、チームの雰囲気を重くしていないだろうか」と、自分に問いかけてみてください。

これは、自分を責めるための質問ではありません。自分の態度を客観的に見つめ、必要であれば行動を選び直すための質問です。

メンタリングにおいても、「その態度はよくない」と一方的に指摘するだけでは、相手の内側からの変化にはつながりません。「その態度は、周囲にどのような影響を与えていると思う?」という問いかけによって、本人の気づきを引き出すことが大切です。

あなたの今の表情や言葉、態度は、周囲にどのような影響を与えているでしょうか?

質問3 自分の機嫌を整えるために、今できる小さな行動は何ですか?

感情を完全に切り替えようとすると、かえって苦しくなることがあります。だからこそ、大きく変えようとするのではなく、今できる小さな行動を考えてみましょう。

深呼吸をする。少しその場を離れる。水を飲む。散歩をする。信頼できる人に話を聞いてもらう。ノートに自分の気持ちを書く。「ありがとう」と声に出す。目の前の役割に集中する。

自分に合った整え方は、人によって異なります。大切なのは、自分を立て直す方法をいくつか持っておくことです。そして、「誰かに機嫌を直してもらう」のではなく、「自分は今、何を選べるか」と考えることです。

思い通りにならない出来事は、なくなりません。しかし、その出来事をどのように受け止め、どのような行動を選ぶかは、自分で決めることができます。今のあなたが、自分の機嫌を整えるためにできる小さな行動は何でしょうか?

自分を整えることが、周囲への配慮になる

自分の機嫌を自分で整えることは、いつも笑顔でいることや、つらい感情を隠すことではありません。自分の感情に気づき、必要であれば誰かに助けを求めながら、最終的には自分の行動を自分で選ぶことです。

この力は、オンザピッチだけでなく、オフザピッチでも重要です。日常生活の中で自分の感情を整え、周囲に配慮した行動を選べる人は、自然と信頼されるようになります。日常の態度、時間の使い方、人との関わり方。その一つひとつが、い

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

目次