自己認識を高めるための質問リスト

コーチとして必要な力の一つに「自己認識力」があります。
これは、自分自身の状態や価値観、思考の癖などを深く理解する力です。
私が30代の頃、この自己認識力を高めたいと思い、自分に問いかけるための質問を100個考えたことがあります。
きっかけは、選手に対して本質的なマインドに触れるような質問を投げかけたいという思いからでした。
表面的なテクニックや結果ではなく、選手自身の「内側」と向き合う対話の中で、もっと深く本人を理解したい。そう感じていたのです。
例えば、次のような質問があります。
- 幸せとは何ですか?
- あなたが生き続けている理由は何ですか?
- あなたにとって愛とは何ですか?
- 今日の自分は昨日より成長しましたか?
- あなたは本当に生きたい人生を歩んでいますか?
このように、自分の人生の軸を問い直すような、本質的な質問ばかりを意識的に並べていきました。
最初は、あくまで選手に向けたコーチングの道具として使うつもりでしたが、いつしかその質問に自分自身が向き合うようになっていました。
実際に自問自答を繰り返していくと、曖昧だった自分の考えが少しずつ整理され、言葉として表現できるようになってきました。
「問いを立てる力」そして「その問いに対して自分の言葉で答える力」。
これらは、これからの時代にますます求められる能力だと実感しています。
今の世の中には、正解がない問いがあふれています。
そして、正解が一つでないからこそ、他人の意見や情報に流されやすくもなります。
だからこそ、自分の中に「軸」を持ち、「自分はこう思う」「私はこう感じる」と言える力が大切なのです。
自己認識とは、自分を知ること。
そしてそのためには、問いを持つことが必要不可欠です。
ぜひ皆さんも、「自分に気づく100の質問」を考えてみてください。
それは、自分という存在と対話する、とても深くて静かな時間になると思います。
問いを持つこと。それ自体が、人生をより良くする第一歩になるのではないでしょうか。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸