自責と他責の“ちょうどいい距離感”

私が大切にしている考え方の一つに、
「すべての選択は自分が決めている」
「だからこそ最終的な責任は自分にある」
というものがあります。
これは人生を主体的に生きるための、とても強力な軸になります。
誰かのせいにしている限り、自分の人生の舵を握れない。
だから私は長い間、この考えを大事にしてきました。
しかし、もう一つ大切な“真理”があります。
それは――
自分を必要以上に責めてはいけない
ということです。
責任感が強い人ほど、「すべては自分のせいだ」と抱え込み、知らないうちに自分自身を追い詰めてしまうことがあります。
まじめな人ほど、逃げ方を忘れてしまう。休み方を知らない。弱音の出し方を知らない。
そして最後に壊れてしまう。
私はいろんなスポーツ現場、仕事現場、人間関係の中で、それを何度も見てきました。
■責任は“人と人の間”にある
どんな物事にも、必ず「相手の責任」「環境の責任」「状況の責任」というものが存在します。
人間関係は“人と人の間に生まれるもの”です。
なのに、責任感の強い人はその“間”を消してしまい、すべてを背負い込んでしまう。
もちろん、何でも人のせいにするのは良くない。
けれど同じくらい、何でも自分のせいにするのも不健全です。
「自分にも責任がある」
「相手にも責任がある」
「状況にも原因がある」
そのバランスを冷静に認識できることが、本当に成熟した大人の姿だと私は思います。
■逃げることは負けではない。守るための選択だ。
私は、強い人こそ“逃げることができる人”だと考えています。
逃げると聞くと、マイナスな響きに感じるかもしれない。
でも、壊れるまで我慢することのほうが、はるかに危険で、はるかに後戻りができなくなります。
自分を壊してしまったら、回復には長い時間がかかります。
そして何より、あなたの大切な人が悲しみます。
だから私は心からこう思っています。
自分を責めすぎて潰れそうなら、逃げてほしい。
逃げるという選択を、もっと肯定してほしい。
スポーツの現場でも、会社でも、家庭でも、同じです。
追い詰められたときほど、人は視野が狭くなる。
“ここから逃げたら終わりだ”と思い込む。
でも、本当は逆です。
逃げることで人生が続く。
逃げることで未来が守られる。
逃げることで、また前を向ける。
逃げることは、再スタートのための大切な選択肢なのです。
■自分を守れる人だけが、前に進める
私が伝えたいメッセージはたった一つです。
「自分を守るために、自分を責めないでほしい」
責任感の強さは長所です。
ただし、長所が行き過ぎると自分を傷つける武器にもなってしまう。
だからこそ、どうか覚えていてほしい。
- 自分の責任と相手の責任は“別のもの”であること
- すべてを背負う必要はないこと
- 壊れる前に逃げていいということ
- 自分の人生は、逃げた分だけ守られること
人は、自分を大切にできたときに初めて、また誰かを大切にできるようになります。
“自分を責めない力”とは、甘えでも弱さでもなく、
あなたが人生を長く・豊かに歩むための、最も大事なスキルのひとつです。
SPORTS BAE FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸
