豊かさを追求することの意味

最近、豊かさを追求することの意味について考える機会がありました。私たちは日々、豊かさを求めながら生きています。豊かな暮らし、豊かな人間関係、そして豊かな心。しかし、その「豊かさ」をどこまで追い求めるべきか、どれだけの努力が必要なのか、ふと疑問に思うことがあります。
このテーマに関連して思い出したのが、隅田貫氏の著書『ドイツではそんなに働かない』に書かれているドイツ人の働き方です。日本では、長時間労働が当たり前のようになっていますが、ドイツでは「必要以上に働かない」という文化が根付いています。彼らは仕事とプライベートのバランスを大切にし、休日には家族と過ごしたり、趣味を楽しんだり、自然の中でリラックスすることを重視します。
しかし、彼らの「働かない文化」は決して怠けているわけではありません。むしろ、限られた時間内で効率的に働き、無駄を省くことが求められています。隅田氏の著書にもあるように、ドイツでは「長時間働くこと」が評価されるのではなく、「成果を出すこと」が重要視されます。この姿勢から、日本人が学ぶべきことは多いように思います。
では、豊かさを追求するために「働きすぎること」は本当に必要なのでしょうか? 物質的なものやお金を手に入れることだけが豊かさを意味するのでしょうか? 確かに、経済的な安定は重要ですが、それだけでは本当の豊かさとは言えないのではないでしょうか。
私が運営するSPORTS BAR FEEL FREEも、単なる利益追求のためではなく、人々が集まり、リラックスし、心から楽しめる場所を提供することを目的としています。そこから生まれる交流やくつろぎの時間こそが、本当の「豊かさ」につながると考えたからです。どれだけ稼ぐか、どれだけ成功するかではなく、「どれだけ心地よく過ごせるか」が大切だと実感しています。
また、「適当に、いい加減に」という感覚も、時には大切だと思います。この言葉には否定的なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、時には意図的に力を抜くこと、余裕を持つことが、豊かさを生むこともあります。完璧を求めすぎると、かえってストレスになり、心の余裕を失うことがあります。だからこそ、「適度に働き、適度に楽しむ」ことが重要なのではないでしょうか。
隅田氏の著書でも、ドイツ人は「仕事のために生きるのではなく、人生を楽しむために仕事をする」という価値観を持っていると書かれています。これは、豊かさを追求する上で非常に重要な考え方です。私たちも、何事も無理をせず、等身大で楽しむことで、長く続けられる充実した生活を送れるのではないでしょうか。
最後に、豊かさを求めることは、必ずしも物理的なものを増やすことではありません。心の中の「幸せの基準」を見直すことで、本当の豊かさに気づくことができると思います。過度な努力や過剰な物質的なものに頼るのではなく、時には「適当に、いい加減に」楽しむことが、心の豊かさにつながるのではないでしょうか。
私たちの生活の中で、「働くこと」と「楽しむこと」をどうバランスさせるかが、豊かさを感じる鍵なのかもしれません。
SPORTS BAR FEEL FREE オーナー
宮﨑 善幸