負け試合から得た人生最大の学び

スポーツの世界で生きてきた中で、私は多くの「負け」を経験してきました。
全国大会での敗戦、国際大会での悔しい敗北、そしてオリンピックの舞台で味わった――どれも忘れられない瞬間です。しかし、これらの経験があったからこそ、私は今の自分になれたと確信しています。
負けから学んだことは数え切れませんが、中でも特に大きな教訓となった3つのことがあります。
① 日常の「ごまかし」が試合に出る
試合は、日々の積み重ねの結果です。練習中に少し手を抜いたり、決められたルールを守らなかったり、「これくらいなら大丈夫」と思ってサボったことは、必ず試合で表れます。
私自身、高校時代の全国大会で「これをやっておけばよかった」と反省したことがありました。試合に向けて準備していたつもりでも、どこかで「これくらいなら大丈夫」と妥協していたことが、結果として勝敗に影響しました。
日常の小さな行動が、そのまま試合のプレーにつながります。だからこそ、普段から「ごまかし」なく全力で取り組むことが大切なのです。
② 試合の負けはコーチの日々の指導の結果である
選手が試合で発揮するパフォーマンスは、コーチの指導によって決まります。試合の勝敗は、コーチが日々どのように選手と向き合い、どのような環境を創ってきたかの結果なのです。
選手たちが試合で本来の力を発揮できなかったとしたら、それは選手の責任だけではなく、練習のあり方そのものが問題だった可能性があります。「試合でやれ」と言っても、日々の練習でやっていなければ、試合では絶対にできません。
私がコーチとしての経験を積む中で、負けた試合の分析をすると、必ずと言っていいほど「この部分の練習が足りなかった」「ここでの指導が甘かった」と気づかされます。選手が成長するためには、コーチ自身も成長しなければなりません。
③ 負けても挑戦した負けには価値がある
「負けること」は悔しいですが、すべての負けが意味のないものではありません。勝負には、「挑戦する負け」と「挑戦しない負け」があります。
挑戦しないまま守りに入って負けた試合は、ただ悔しさだけが残ります。しかし、自分たちの限界に挑み、思い切って戦った末の負けは、次の成長につながるものです。
例えば、私が指導していたチームがアジアの強豪チームに挑んだとき、結果は大敗でした。しかし、そこから選手たちは「もっと走れるチームになる」と決意し、フィットネストレーニングに力を入れた結果、数年後にはアジア王者となることができました。
負けたこと自体を嘆くのではなく、その負けを次にどう活かすかが重要です。挑戦したからこそ得られる学びがあり、その経験が次の勝利につながるのです。
負けを成長の糧に
スポーツに限らず、人生でも「負けること」は避けられません。しかし、負けたからこそ学べることがあり、成長するチャンスが生まれます。
私自身、負け試合を通じて「日常のごまかしが結果に出ること」「コーチの指導が勝敗を決めること」「挑戦した負けには価値があること」を学びました。この経験があったからこそ、今も挑戦を続けられています。
どんな負けも、次へのステップにすることができます。これからも「負けを恐れずに挑戦し続けること」の大切さを伝えていきたいと思います。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸