転職や新しい挑戦がもたらした変化

私は45歳まで個人事業主・フリーランスとして活動してきました。ラグビーコーチとして複数の大学で年単位の契約をいただき、選手たちと共に汗を流し、勝利を目指して戦う日々を送ってきました。コーチ業以外にも、専門学校や大学で非常勤講師を務めたり、単発での講義依頼をいただいたりと、スポーツを軸にしたさまざまな仕事に携わってきました。自由な働き方で多様な挑戦をさせていただいた一方で、不安や課題も伴う毎日でした。

フリーランスとしての挑戦と課題

フリーランスの最大の魅力は、自分の裁量で仕事を選び、スケジュールを管理できる点です。ラグビーコーチとしても、さまざまな大学やチームからお声がけいただき、選手たちの成長に携わることができたのは大きな喜びでした。また、講師として講義を通じて多くの若者たちと向き合い、スポーツだけでなく人間形成にも貢献できたことは非常に意義深い経験です。

しかし、フリーランスである以上、年単位の契約が基本です。そのため、一番大切にしていたことは「仕事の報酬は仕事である」という言葉です。この信念のもと、丁寧な仕事を心がけることで次の仕事につなげる努力を続けてきました。

転機の訪れと新たな挑戦

そんな中、45歳を迎えたタイミングで、転職と新たな挑戦を決意しました。私にとって大きな転機となったのは、立正大学データサイエンス学部で専任講師の職を得たことです。これにより、今までの経験がすべてつながり、長期的な視野で学生たちの成長を支援できる立場に立つことができました。

また、50歳を迎えたタイミングで開業したスポーツバー“FEEL FREE”も、私にとって新たな挑戦でした。これまでの人生で培った経験や出会った方々との財産を活かし、スポーツを愛する人々が集まる場所を提供するという夢が実現しました。初めての飲食業界での挑戦は、想像以上に大変なことも多いですが、それ以上に多くの人々と出会い、充実感を得られています。

変化がもたらした成長

新しい挑戦を通じて、私自身も大きく成長することができました。フリーランス時代の経験があったからこそ、柔軟な対応力や自己管理能力を身につけることができました。また、転職後の環境で、教育者としてより深く学生たちに向き合う姿勢が身につきました。

そして、FEEL FREEでは異業種の視点から物事を見ることができ、経営者としての視野も広がりました。お客様との対話から得られる気づきは、コーチ時代の経験ともリンクする部分が多く、スポーツの持つ力や人と人とのつながりの大切さを改めて実感しています。

最後に

転職や新たな挑戦は、人生の大きな転機であり、不安も伴います。しかし、それを乗り越えた先には新しい成長と喜びが待っています。これからも挑戦を続け、さまざまな場面で得た経験を生かし、多くの人々に貢献していきたいと思います。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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