選手が教えてくれたこと

私はこれまで多くの選手とともに歩んできました。選手との日々の中で、選手たちが私に教えてくれたことが数多くあります。その中でも特に大切だと感じるのが、次の三つのことです。
① 無限の可能性があること
選手たちと向き合っていると、彼女たちが持つ可能性の大きさに驚かされることが多々あります。初めはできなかったことが、努力を重ねることで確実にできるようになっていく。その瞬間に立ち会うたびに、人間の成長には限界がないのだと改めて感じます。
選手たちから学んだことは、「人は自分の限界を自分で決めてしまいがちだ」ということです。しかし、指導者としてその限界を取り払う手助けをすることができれば、選手たちは想像以上の力を発揮します。選手が持つ無限の可能性を信じ、最大限に引き出すことが、私の役割なのだと強く感じました。
② 選手ができる・できないはコーチに責任がある
選手の成長は、コーチの指導によって大きく左右されます。選手が伸び悩んでいる時、その原因は選手自身ではなく、コーチである自分にあるのではないか。そう考えるようになったのは、指導経験を積む中で気づいたことです。
たとえば、ある選手が特定のスキルをなかなか習得できないとき、その原因を選手の能力不足と決めつけてしまうのは簡単です。しかし、それでは指導者としての役割を果たしているとは言えません。本来であれば、選手の特性に応じた指導方法を模索し、最適なアプローチを見つけることが求められます。
実際に、指導法を変えただけで劇的に成長した選手を何人も見てきました。一人ひとりに合った指導を行い、適切な環境を整えることで、選手は自分の力を最大限に発揮することができるのです。
選手の成長は、コーチの指導力にかかっています。だからこそ、選手が伸び悩んでいるときは「自分の指導方法に問題があるのではないか」と考え、常に改善し続けることが大切だと感じています。
③ ゴール設定で成長が決まる
選手がどこまで成長できるかは、どのようなゴールを設定するかによって大きく変わります。目標が曖昧なままだと、日々の練習に対する意識も低くなり、結果として成長のスピードが鈍くなります。
しかし、明確なゴールがあれば、選手はそこに向かって努力し続けることができます。特に大切なのは、そのゴールが「挑戦する価値のあるもの」であることです。現状より高いハードルを設定することで、選手は成長意欲を持ち続けることができます。
たとえば、「オリンピック出場」、「メダル獲得」、「世界一・金メダル獲得」という目標では、オリンピックにかける思いは意識の中で大きく変わっていきます。私は指導者として、最初から「世界一・金メダル獲得」を目標に掲げました。その結果、選手もコーチも現状に満足することなく、常に成長し続ける努力を積み重ねました。目指す基準が最初から高いため、日々のトレーニングや戦略の質も自然と向上し、妥協のない環境が生まれました。この姿勢こそが、結果を追求し続けるチームを作る原動力となったのです。
この経験から、「ゴールの設定が成長の鍵を握る」ということを強く実感しました。選手の可能性を広げるためには、適切なゴールを設定し、そこに向かって努力できる環境を整えることが重要なのです。
まとめ
選手たちと向き合う中で学んだことは、
- 選手には無限の可能性があること
- 選手ができる・できないはコーチの責任であること
- ゴール設定が成長を決めること
これらのことを忘れず、これからも選手たちの可能性を信じ、最適な指導を模索し続けたいと思います。選手とともに成長しながら、より良い指導者を目指していきます。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸