20代で目標設定の大切さと夢を実現するための行動計画

目標設定の大切さについては、改めて言うまでもないかもしれません。自分がどこへ向かいたいのかを明確にすることで、自分に何があり、何が足りないのかを客観的に把握することができ、計画を立てる土台ができます。

しかし、20代の目標設定が果たして「正しいのか」、また「本当に達成したいことなのか」という問いには、簡単には答えられません。私自身、専門学校や大学で教鞭を執る中で、学生たちが目標を大きく変える場面に何度も立ち会ってきました。環境が変わったり、新たな刺激を受けたりすることで、当初の目標から別の方向へ進むことは決して珍しくありません。

私は、方向転換することは何も問題ないと考えています。むしろ、若い頃にさまざまな経験を通して自分の本当にやりたいことを見つけることは、素晴らしいことだと思います。ですから、20代での目標設定には、ある程度の柔軟性が必要だと考えています。

ここでは、20代で目標を立て、夢を実現していくための行動計画について、私なりのポイントをお伝えします。

目次

① 一つに的を絞り込みすぎず、大枠で考える

若いうちに「これだ」と一つに絞ることも悪くはありませんが、焦って絞り込む必要はないと思います。例えば、「ラグビー選手になる」「サッカーのコーチになる」といった狭い目標ではなく、「スポーツに関わる仕事をする」といった大枠で考えることも立派な目標です。専門的な方向性を決めるのは、経験を積んだあとでも遅くはありません。まずは興味のある分野に広く関わり、視野を広げることが大切です。

② 今、学べることに集中する

将来の目標がぼんやりしているとしても、今この瞬間に学べることに全力で取り組むことが重要です。目の前の学びを疎かにしてしまうと、後々大きな選択肢を失うことにもつながりかねません。どんな知識や経験も、将来どこかで必ず役立ちます。特に20代は吸収力が高い時期ですので、いろいろなことに好奇心を持って取り組んでほしいと思います。

③ 行動計画は具体的に、一定期間はやり遂げる

目標が大枠であっても、行動計画は具体的に立てることをおすすめします。「3か月間このインターンシップをやり切る」「1年間この資格取得に挑戦する」といったように、期間と達成基準を明確にして行動しましょう。短期間で結果が出なかったとしても、一定期間やり遂げたという経験は、必ず自信になります。途中で投げ出してしまうと、次に挑戦する際にも不安が残りやすくなります。


20代は可能性に満ちあふれた素晴らしい時期です。焦って道を一本に決める必要はありません。広い視野を持ちながら、自分の興味や情熱を信じ、今できることに真剣に向き合ってください。年齢を重ねる中で、自ずと絞り込めるタイミングがやってきます。

夢を実現するためには、まず「動くこと」が何より大切です。目標を設定し、行動を積み重ねていくことで、道はきっと開けていきます。あなたの20代が実り多いものになることを、心から願っています。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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