20代で経験すべきこと――人生を豊かにする3つの学びツール

人は誰もが、心のどこかで「もっと成長したい」と願っているものだと感じています。
「今のままでいい」「自分なんて変われない」と口では言っていても、実は無意識のうちに、何かを学び、前に進みたいと願っている――そう思う場面に、私は何度も出会ってきました。

そして、成長するために最も大切なのは「学び続けること」です。
今回は、ある方から教えていただき、今でも大切にしている「3つの学びのツール」についてお話ししたいと思います。

それは、「本」「旅」「人」です。


1. 本

本を読むという行為は、動画やSNSで情報を得るのとはまったく異なる学びがあります。
私が大学生の頃から興味ある本を少しずつ読むようになりました。今でも、それぞれの本の中で必ず語られている信じている「愛と感謝」という隠れたメッセージを様々な分野の本から学んでいます。
活字を追いながら、自分の思考と向き合い、今の感情と共に読む。そうやって本と対話することで、自分の中に新しい視点が芽生えたように思います。

特におすすめしたいのは、紙の本です。デジタルでは味わえない「重み」や「ぬくもり」が、読み手に深い集中をもたらしてくれると感じています。


2. 旅

旅は、自分を知る最大のツールだと思います。
私が初めて海外に行ったのは、23歳のとき。ラグビーU19日本代表の世界大会の帯同でイギリス・ウェールズに行かせていただきました。言葉も不安、土地勘もないなかでの3週間の滞在でしたが、現地の人々の優しさに触れ、自分の小ささと同時に可能性を感じたことを今でも覚えています。

旅は、感性を豊かにしてくれます。風景、食べ物、文化、人との出会い……。その一つひとつが、感受性に刺激を与えてくれるのです。

そして、旅とは遠くに行くことだけではありません。通い慣れた通勤路を少し変えてみたり、いつもと違うカフェに入ってみたりするだけでも、小さな旅になります。日常に変化を加えるだけで、そこから新しい発見や学びが生まれるのです。


3. 人

最後は「人」からの学びです。
「我以外皆我師(われいがいみなわがし)」という言葉があるように、すべての人が自分の師となり得ます。

私は学生時代の頃、年下の後輩から気づきをもらった経験があります。彼は私が影で人に対しての愚痴を言っていることをズバリと指摘してくれました。その言葉が今でも記憶に残っています。「年齢や立場に関係なく、学ぶ姿勢が大事なのだ」と強く感じたことを覚えています。

また、時には自分とはまったく異なる価値観を持つ人とも積極的に関わってみてください。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、そこには必ず「自分を広げるヒント」が隠されています。


この3つのツール――「本」「旅」「人」。
20代でこの3つに多く触れることができれば、その後の人生において、どんな困難にも前向きに向き合える土台ができていくと思います。
ぜひ、自分自身の学びを深めるきっかけとして取り入れてみてください。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸


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