20代で自分の価値を信じる力持ちたい自己肯定感

〜自己肯定感と価値観の言語化〜
先日の企業研修で「あなたにとって、自分の価値とは何ですか?」と、受講者の皆さんに問いかけました。すると、少し戸惑いながらも、真剣に自分と向き合う姿が印象的でした。
「価値」とは、自分が大切にしている信念や考え方、人生の中で指針となるものです。普段あまり意識しないかもしれませんが、自分自身の価値を知ることは、自分らしく生きるうえで大きなヒントになります。
また、同じ研修の中で「自己肯定感」についてもお話ししました。
自己肯定感とは、「自分は自分で良いんだ」と、自分の存在そのものを認める感覚です。成功しているかどうか、何ができるかではなく、「存在しているだけで価値がある」と思えることが土台になります。
現代は、SNSなどを通じて人と比べやすい時代です。無意識のうちに他人と比較し、「自分はまだまだだ」と自己否定に陥ってしまう人も少なくありません。しかし、比べるべき相手は他人ではなく、過去の自分です。
「自分は自分、人は人」と思える自尊感情がとても大切です。私たちはこの世に一人しかいない、かけがえのない存在です。だからこそ、自分で自分を愛すること、自分の存在そのものを肯定することが必要なのです。
その第一歩が、自分の「価値観」を明確にすることです。
では、私が大切にしている価値観をご紹介します。
第一に「家族」と「健康」
私にとって家族と健康は切っても切れない関係にあります。自分が健康でなければ家族を幸せにできませんし、家族の健康が私自身の幸せにも直結しています。ライフスタイルを決める上でも、このふたつは常に軸になっています。
第二に「つながり」
人とつながること、組織とつながること。そのご縁を大切にし続けることが、私の人生において重要な価値観です。学生時代の仲間、コーチ・教員として出会った選手・学生の皆さん、地域の人たちとの縁が、今の私の支えであり、未来をつくる原動力になっています。
第三に「挑戦」
挑戦する勇気を持ち続けること、それを周囲に届けることが私のポリシーです。新しいことに挑む不安もありますが、そこにしか得られない学びと成長があると信じています。
第四に「勝負」
勝ち負けのある世界が私は好きです。それは、挑戦の連続であり、人との本気のつながりを生み、自分自身の成長につながるからです。勝利を目指した過程で経験する「負け」にも、必ず意味があります。
第五に「成長」
人は成長し続ける存在です。私も「どうせならもっと成長したい」と思いながら、日々行動しています。努力すれば、人は変われるし、変わった分だけ自信に変わっていきます。
このように、自分の価値観を言葉にすることで、自分自身の輪郭がはっきりしてきます。何を大事に生きているのかが見えると、ブレない自分でいられるようになります。
もし今、「自分の価値が分からない」「もっと自分を認めたい」と思っている方がいらっしゃれば、ぜひ一度、身近な方に相談してみてください。信頼できる人に話すことで、自分では気づけなかった価値観が見えてくることがあります。あるいは、メンタリングを受けてみるのも一つの方法です。自分と向き合う時間が、これからの人生の道しるべになるかもしれません。
スポーツバー「FEEL FREE」でも、そんな気軽な対話の場を大切にしています。会話の中から、あなた自身の価値観に気づくお手伝いができたらうれしいです。
自分の価値を信じる力。それは、人生を自分らしく生き抜くための大きな武器です。あなたの中にも、必ずその力はあります。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸