20代で身につけたい集中力の鍛え方

スポーツも学業も、そして遊びでさえも、結果を大きく左右するのは「集中力」です。
ここ一番という場面で、自分のパフォーマンスを発揮できるかどうか。そのカギを握るのが集中力なのです。

私自身、大学時代に大きな学びを得ました。
大学1年生の頃、私はラグビーに真剣に向き合っていませんでした。練習にも集中して取り組まず、ただ時間を過ごしていたのです。
しかし大学4年生になり、「本気で目標を達成したい」と心から思った時、私は取り組み方を大きく変えました。
その中で特に意識したのが 練習中の集中力 でした。

同じ時間をかけて同じ練習をしても、集中力の有無でパフォーマンスは大きく変わります。
ただし注意しなければならないのは、集中力が「過緊張」に変わってしまうと逆効果になることです。
例えば「ミスをしたくない」という気持ちに集中してしまうと、かえってミスが増えてしまいます。

大切なのは「結果」ではなく「動作」にフォーカスすることです。
ラグビーのキャッチ&パスを例に挙げるならば――

  1. ボールを見る
  2. ハンズアップする
  3. 加速する
  4. フォロースルー

この基本動作に意識を向けることが集中力の本質です。
そして、これを意識から無意識のレベルまで落とし込むことが練習の目的になります。


トップアスリートに学ぶ集中力

多くのトップアスリートも、集中力を武器にして結果を残しています。

  • イチロー選手(野球)
     バッターボックスに立つ前、必ず同じルーティンを繰り返していました。これは「無駄な思考を捨て、やるべき動作に意識を集中するため」です。結果にこだわるのではなく、一球一球の動作に全集中していたのです。
  • 大坂なおみ選手(テニス)
     彼女は緊張が高まる場面で「サーブの動作」に意識を集中することで、自分を落ち着けています。「勝ちたい」「ミスしたくない」という感情ではなく、フォームそのものに集中することで大舞台でも力を発揮しました。
  • リッチー・マコウ(元NZラグビー代表キャプテン)
     試合前のルーティンとして「自分がやるべき最初のプレー」を必ず頭に描き、集中力を一点に集めていました。試合の結果ではなく「最初の動作」に集中することが、長年世界のトップに立ち続けられた理由の一つです。

トップアスリートでさえ、「集中力は自然に湧いてくるものではなく、日々の練習で鍛えるもの」だと証明しています。

20代のうちに、彼らと同じように「結果」ではなく「動作」や「プロセス」に意識を向ける習慣を身につければ、あなたの未来は大きく変わります。

ぜひ今日から、集中力を鍛える練習を始めてみてください。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸


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