オリンピックで感じたスポーツの力

私はこれまでコーチやチームディレクターとして、2度のオリンピックを経験させていただきました。オリンピックは、単なる競技の場ではなく、人々の心を揺さぶり、世界をひとつにする特別な力を持っています。今回は、私がオリンピックで感じたスポーツの力についてお話ししたいと思います。

1. 極限まで高めた人たちの戦い

オリンピックの舞台は、ごまかしが一切通用しない世界です。選手たちはそれまでの日常の全てを背負い、極限まで自分を高めて挑みます。その姿勢は見る者に大きな感動を届けています。。

オリンピックでは、単なるミスが大きな失点や敗戦につながることも珍しくありません。だからこそ、日常の練習からオリンピック以上のプレッシャーを想定し、自分を磨き続ける必要があります。選手たちが培ったその努力の積み重ねが、試合の中で表れる瞬間には胸が熱くなります。

2. 4年に一度のその日にピークを持っていく戦い

オリンピックは4年に一度の大会です。この「その日」にピークを迎えるために、選手もコーチも計画的に準備を進めます。しかし、ピークを正確に調整するのは非常に難しいことです。怪我やコンディション不良、予期せぬ事態が起こることもあります。

それでも、オリンピックという舞台に立つ選手たちはその日まで全力を尽くし、自分を信じて戦います。この姿勢こそが、見ている人々に大きな感動を届けています。スポーツには人々を勇気づけ、挑戦する力を届ける特別な魅力があります。

3. 7万人の観衆が一つになる瞬間

私が特に心を動かされたのは、観衆の応援です。パリオリンピックでは、女子ラグビーの試合に約7万人もの観客が訪れました。会場は自国の応援で熱気に包まれていましたが、それ以上に素晴らしかったのは、選手のプレーそのものに対して惜しみない賛辞を送る姿でした。

特に印象的だったのは、試合が終了した際の大きな拍手です。勝敗にかかわらず、全力で戦った選手たちに対して観衆が敬意を表する瞬間には、まさにスポーツが持つ素晴らしい力を感じました。言葉の壁を越え、国境を越えて、観衆が一体となるその光景は、私にとって忘れられないものです。

まとめ

オリンピックは単なる競技の場ではありません。極限まで高めた人たちが自分の力を出し切る姿勢、4年に一度の挑戦に懸ける情熱、そして7万人もの観衆が一つになる瞬間—それらすべてがスポーツの持つ力を象徴しています。

この特別な経験を通じて、私はスポーツが持つ無限の可能性を再確認しました。これからもその素晴らしさを伝え、多くの人と共有していきたいと思います。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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