自己実現を支えた人々の存在

自己実現とは、自分の可能性を最大限に発揮し、理想とする生き方を実現することです。心理学者アブラハム・マズローが提唱した「欲求階層説」では、自己実現欲求は最も高い位置にある欲求とされています。しかし、そのステージにたどり着くためには、下位の欲求を満たすことが必要不可欠です。私自身、これまでの人生で多くの方々の支えによって各段階の欲求が満たされ、自己実現に向けて歩むことができました。本日はその具体的な事例を通じて、その重要性についてお話しします。
1. 生理的欲求と安全欲求を支えてくれた家族
生理的欲求とは、食事や睡眠など生きるために基本的な欲求です。そして安全欲求とは、安心して生活できる環境の確保を意味します。私が幼少期から夢に向かって努力できたのは、間違いなく家族のおかげです。
母は毎日愛情のこもった食事をつくってくれて、どんなに忙しい時でも私たち家族が健康に過ごせるよう気を配ってくれました。家が心から落ち着ける場所であることは、挑戦するための大きな土台となりました。ラグビーででハードワークをするためにも、家庭の安定があったからこそ頑張ることができました。
2. 所属と愛の欲求を満たしてくれた仲間たち
マズローの欲求階層説では、所属と愛の欲求が次に位置しています。これは、人とつながりたい、仲間に受け入れられたいという欲求です。
私が大学時代やコーチとして活動していた時、多くの仲間たちとの絆が大きな支えになりました。特に、同じ目標に向かって切磋琢磨する仲間との関係はかけがえのないものでした。仲間と成功を分かち合う喜び、時には悔しさを共有することで、心が満たされていきました。このつながりがあったからこそ、困難な場面でも立ち上がる勇気を持てたのです。
3. 承認欲求を支えてくれた指導者と応援者
承認欲求とは、他者から認められたい、自分の価値を感じたいという欲求です。私にとって、指導者や応援してくださる方々の存在がこの欲求を満たしてくれました。
指導者からの的確なアドバイスや厳しい指摘は、時に自分を見つめ直すきっかけとなり、大きな成長を促しました。また、試合やイベントで応援してくださる方々の声援は、何よりのエネルギー源となりました。自分の存在が誰かにとって意味があると感じることで、さらなる努力を続けるモチベーションが湧いてきました。
4. 自己実現欲求に向かうために
これらの欲求が満たされたからこそ、私は自己実現に向けて歩むことができました。FEEL FREEという空間を創ることも、その一つの表現です。自分自身の経験を活かし、多くの方々が心から自由に楽しめる場所を提供したいという想いが形になりました。
自己実現は決して一人では達成できるものではありません。家族、仲間、指導者、そして応援してくださる方々のおかげで、私は自分の夢に向かって進むことができています。これからも感謝の気持ちを忘れず、皆さんと共に新たな挑戦を続けていきたいと思います。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸