うまくいかない時にこそ、日常と自分が出る

誰もが「うまくいくこと」「計画通りに進むこと」を望みます。
しかし、スポーツの世界において、すべてが思い通りに進むことは絶対にありません。

私がこれまで経験してきた中で、強いチームや勝つチームには共通する要素があると感じています。
それは、**「うまくいかない時の判断力、集中力、次に何をすべきかが明確であること」**です。

では、うまくいかない状況でも対応できる強いチームを作るには、どうすれば良いのでしょうか?
私が大切だと考える3つのことをご紹介します。


目次

① 成功と失敗は表裏一体であることを知る

成功と失敗は、常に表裏一体です。
「うまくいかないこと」が起きるのは当たり前であり、それを受け入れる覚悟を持つことが大切です。

だからこそ、成功したときの準備だけでなく、失敗したときの準備も常に意識しておく必要があります。
たとえミスをしても、過去を悔やむ暇はありません。次にやるべき「今」の行動に集中すること。
練習でよく見かけるのは、ミスを引きずり、落胆したままプレーを続ける選手たちです。
過去に心を奪われるのではなく、目の前の「今」に全力を注ぐ姿勢こそが、次のチャンスをつかむ鍵になります。


② 最悪の事態を想定しておく

最悪の事態を想定することで、心の準備ができ、冷静な判断が可能になります。
多くの人は「うまくいった場合」のイメージはしますが、「最悪のケース」にまで備えることは少ないものです。

しかし、本番で一番心を乱すのは、想定外の出来事や結果です。
そこで動揺しないためにも、「最悪のパターン」をあらかじめ想定し、その時に何をすべきかを整理しておきましょう。

最悪を想定できていれば、実際に何か問題が起きたとしても、落ち着いて「今やるべきこと」に集中することができます。
準備とは、最高の成功を信じることと、最悪の失敗を受け止める覚悟の両方なのです。


③ 日常が試合の大切な場面に出る

結局のところ、すべては日常に表れます。

ラグビーの練習時間は、せいぜい1〜2時間。
しかし、プレーしていない時間、つまりオフザピッチ(ピッチ外)の時間の方が圧倒的に長いのです。

このオフザピッチの思考、行動、過ごし方が、試合の大事な場面でそのまま出ます。
普段の姿勢や心構えが、プレッシャーのかかる局面で自然とにじみ出るのです。

だからこそ、日常をどう生きるか。
プレーしていない時間を、どれだけ意識高く、目的意識を持って過ごせるかが、強いチーム、強い選手をつくります。


うまくいかない時こそ、その人やチームの本質が表れます。
失敗を恐れず、日常を磨き、最悪に備え、最高に挑戦できる選手・チームが成長し続けます。

これからも挑戦する勇気を持って歩んでいきます。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸


目次