心身のバランスを取るためのリラクゼーション方法

最近、散歩を始めました。
私はこれまで、スポーツの世界で生きてきました。ラグビーという競技に情熱を注ぎ、選手として、そして指導者として、身体を動かすことが日常の一部となっていました。しかし、「運動が好きですか?」と聞かれると、正直なところ、首を縦に振ることができない自分がいます。
「運動することと、食べること、どちらが好きですか?」と聞かれたら、間違いなく「食べること」と答えます。さらに、「運動と寝ること、どちらが好きですか?」と聞かれたら、迷わず「寝ること」と答えるでしょう。
その結果、当然ながら、体はどんどん丸みを帯びていきました。
とはいえ、私にとって「食べること」や「寝ること」も、大切なリラクゼーションであり、心と体のバランスを整えるための手段でもあります。大切な人たちと一緒に、楽しく食事を囲み、好きなものを好きなだけ味わう。そんな時間は、何ものにも代えがたい幸せです。
しかし、50歳を迎えた今、やはり健康について真剣に考える時期に差しかかっていると実感しています。その一環として、私は「散歩」を日課に取り入れてみました。
朝や夜、時間帯はその日の気分や予定に合わせて決めています。あまり厳しくルールを設けず、ただ「楽しく歩くこと」をゴールにしているのが、長く続けられている理由かもしれません。
散歩を始めてから、少しずつ体重が落ちてきたのも嬉しい変化ですが、それ以上に大きな収穫は、「心と体のバランスが整ってきた」と実感できるようになったことです。
朝の静かな時間、新鮮な空気をゆっくり吸いながら、昨日の自分を振り返ったり、大切な人に送るメッセージを考えたり。好きな音楽を聴いてリラックスする時間は、心に余裕をもたらしてくれます。車では気づかない、道端の草花や空の色の変化に目が留まるようになったのも、散歩の大きな魅力です。
ブログに掲載している大きな木も、そんな散歩の途中で出会いました。しっかりと根を張り、堂々と空に向かって伸びる姿から、生きるエネルギーを強く感じました。
ある出来事をきっかけに、ふと始めた散歩でしたが、今では私にとってかけがえのない、大切な時間となっています。
これまで私は、トレーナーやS&C(ストレングス&コンディショニング)コーチとして、運動の効果や正しい方法を学び、多くの人に伝えてきました。有酸素運動が体に良いことも、理屈としてはよく知っています。でも、「知っている」と「実践できる」は、まったく別のことです。
だからこそ今、自分自身が身体を動かすことの意味を、改めて日常の中で感じ直しています。より良い仕事をするために、より良い日々を過ごすために、そして大切な人たちを大切にするために――これからも、自分に合ったリラクゼーションの方法、心と体のバランスの整え方を模索していきたいと思います。
皆さんは、どのようにして心と体のバランスを整えていますか?
よろしければ、ぜひ教えてください。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸