感動が感謝を生み、善き幸せな人生へ

私の理念は、「スポーツの感動と共に生きる人たちが善き幸せな人生を歩むために貢献する」ことです。この言葉は、私がこれまで歩んできた道、そしてこれから目指す未来を象徴しています。

23歳の頃から、私はスポーツに関わるさまざまな役職を経験してきました。ラグビーの技術を指導するコーチ、チームの指揮をとるヘッドコーチ、選手の体力向上を支えるストレングス&コンディショニングコーチ、怪我の予防やリハビリを担うアスレティックトレーナー、戦術分析を行うアナリスト、チームをまとめるマネージャーやディレクター、ゼネラルマネージャー、そして現在はコーチを育成するコーチデベロッパーという立場にあります。

これほど多くの役割を担ってきたのは、好奇心が旺盛で、頼まれると断れない性格、そしてひとつの道を極める“職人”になりきれなかった自分の特性によるものかもしれません。

それぞれの分野において、高い専門性を持つ方々には敵いません。しかし、私には「つなぐ力」という強みがあります。多様な現場を経験してきたからこそ、それぞれの立場や視点を理解し、橋渡しをすることができる。その結果、選手のパフォーマンスやチーム全体の成長に貢献できたと実感しています。

そして、いま私が取り組んでいる仕事もまた、「スポーツの感動」と深く結びついています。大学では、教員として若者にスポーツの価値と人生に活かす学びを伝えています。スポーツバーのマスターとしては、試合の感動を共有する場を提供し、人と人をつなぐ場所を育んでいます。メンタリングでは、悩みを抱える人の背中をそっと押し、その人らしい人生への第一歩を支えています。セミナー講師として伝えているのも、結局は「感動から始まる自己変革」の大切さです。

どれも肩書きは異なりますが、私の中では一本の軸でつながっています。それが、「スポーツの感動と共に生きる」ということです。

そして、どの場面においても共通して感じてきたものがあります。それは「感謝」です。ともに歩んでくれた選手たち、支えてくれた仲間やスタッフ、理解し見守ってくれた家族、そして私に機会を与えてくださったすべての方々への感謝が、いつも私の中心にあります。

気づけば、私の理念そのものが、自分の人生そのものになっていました。理念はただ掲げるものではなく、経験の中から確信へと変わっていくものだと感じています。スポーツに生き、スポーツから学び、スポーツを通して人と関わってきた日々が、私にとっての「善き幸せな人生」だったのです。

これからも、感謝の気持ちを胸に、スポーツの感動を届け、広げていく役割を担っていきたいと思います。そして、その感動が、少しでも誰かの人生の希望やエネルギーになるように、これからも自分らしく歩み続けます。

51歳がスタートする朝に感じた感情でした。これからも、ありがとうございます。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸

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