過去の自分を受け入れることで未来の自分を大切にする

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過去の自分を受け入れることで、未来の自分を大切にする

私は大学1年生のとき、今だから認める情けなくなるような、かっこ悪い自分でした。

「人のせい」「言い訳」「ネガティブ」「本気でやらない」「感謝がない」──そんな言葉の数々が、当時の私を象徴しています。努力をせずに結果だけを求め、うまくいかない理由を環境や人のせいにしていました。過去の小さなプライドにしがみつき、新しいことに挑戦する勇気も持てませんでした。挑戦しないことで自分を守る自分がいました。

図に書かれているような言葉は、まさに大学1年生の私のすべてです。今振り返ると、それは「かっこいい」と思い込んでいた、実は「かっこ悪い自分」そのものでした。そんな毎日を、私は過ごしていたのです。自分自身で決めて。

もちろん、今となっては反省の気持ちが強くあります。しかし、不思議と「後悔」はしていません。

なぜなら、そんな私を見捨てず、受け入れてくれる大人たちと出会えたからです。どんなにだらしなくても、「お前ならきっと変われる」と信じてくれた先輩や監督の存在がありました。人は、自分が誰かに許される経験を通じて、他者にも優しくなれるのだと実感しました。私はそうした人の温かさに触れ、自分自身と正面から向き合うようになったのです。

そして何より、「変わりたい」「こうなりたい」と自分で決めたことが、人生を大きく動かすきっかけとなりました。変わるには時間も努力も必要ですが、「変わる」と決めたその瞬間から、人はすでに変化の道を歩み始めているのだと思います。

どんなにかっこ悪い自分であっても、それを受け入れ、自分自身を許すことができたとき、未来の自分はきっと優しく、そして強くなれるはずです。

過去の自分を責め続けるのではなく、その時期にしか得られなかった気づきや出会いに感謝すること。それが、今を大切に生き、未来の自分を育てていく第一歩になると私は信じています。

「かっこ悪い自分に気づく」ことは、決して恥ずかしいことではありません。それはむしろ、成長のために必要な、かけがえのない気づきです。過去の自分を認め、受け入れることができたとき、人は本当の意味で前に進む力を持てるのだと思います。

SPORTS BAR FEEL FREEオーナー

宮﨑 善幸


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