夢を追い続けるためのモチベーションの維持法

夢を描くことと、夢を追い続けること――この二つは似ているようで、実はまったく別物です。
最初の一歩を踏み出すのは勢いでできても、そこから何年も走り続けるとなると、多くの人にとって簡単ではありません。なぜなら、夢はそう簡単に叶うものではないからです。

では、困難や壁にぶつかったとき、どのようにモチベーションを保ち続ければいいのか。
これこそが、夢を叶えるための重要なポイントです。

私が大切にしてきたモチベーション維持法は、「自分を冷静に見つめること」です。
立ち止まったとき、迷ったとき、自分に問いかけます。
――これは本当に叶えたい夢なのか?
――この夢を叶えることが、自分にとってどれほど意味があるのか?

ここで大事なのは、「諦めても人生は終わらない」という冷静な視点を持つことです。
夢を追うことが義務になったり、「一度宣言したから引くに引けない」という気持ちで続けてしまうと、本来の情熱は薄れ、行動も惰性になってしまいます。そんな状態では、夢を叶えることはできません。

逆に、本当に心から叶えたい夢であれば、想像するだけでワクワクするはずです。
夢を叶えた瞬間の安堵感や達成感、周囲の人が喜んでくれる姿――そんな情景を具体的に思い描くと、不思議とエネルギーが湧いてきます。これが、長い挑戦の中で自分を支えてくれる燃料になります。

そして、夢を叶える人に共通しているのは、小学生が「プロ野球選手になりたい!」と無邪気に疑いもなく夢を語るあの気持ちを持ち続けていることです。
小学生はモチベーションの仕組みや維持方法なんて考えません。それでも、とてつもないパワーを持って走り続けられるのは、自分の“好き”や“憧れ”に正直だからです。
夢を追い続ける人の最大のモチベーションは、この“無邪気な自分”に正直であり続けることだと、私は思います。

もちろん、途中で方向転換しても構いません。夢は一度きりの固定されたものではなく、経験や成長によって形を変えていくものです。大切なのは、「自分が本当にやりたいこと」と「今の自分の行動」が一致しているかどうかです。

もし情熱が薄れたと感じたら、立ち止まり、自分に問いかけてみてください。
やるべきことをただこなしているだけではないか?
自分の心はまだ、その夢に向かって燃えているか?

夢を追い続けるためには、闇雲に頑張るのではなく、冷静に自分を見つめ直しながら、時には休み、時には軌道修正し、また歩み出すことが大切です。

夢は、追い続けた先にある「景色」を見たいという気持ちが原動力になります。
その景色を思い描き、そこに向かって一歩ずつ進んでいく。
これこそが、夢を追い続けるための最大のモチベーション維持法だと、私は信じています。

SPORTS BAR FEEL FREE オーナー
宮﨑 善幸

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