挑戦の中で支え合った仲間との絆

今日は、私が大学4年生のときにキャプテンを務めさせていただいた時の話をしたいと思います。
結論から言うと――私たちが目標を達成できた大きな要因は、友達を超えた「仲間」との絆にありました。
では、その絆はどのようにして生まれたのか。振り返ると、いくつかの要素があったと感じています。
①同じゴールを全員が目指すこと
まず大前提として、チーム全員が同じゴールを共有していることが欠かせません。
「ラグビーは楽しみたいけど、辛い練習はしたくない。でも勝ちたい。」
一方で「3部全勝優勝、そして2部昇格。そのためには厳しいトレーニングも乗り越える。」
どちらの考えが正しい・間違っているではなく、クラブが掲げるゴールに全員が共感できていることが何より大切なのです。
②絆を求めても絆は生まれない
「仲間」というのは単なる仲良しグループではありません。
クラブが掲げたゴールを共に目指す存在であり、形だけのチームビルディングでは本当の絆は育ちません。
まず大切なのは“仲間に何を求めるか”ではなく、“自分が何をやるか”。
自分自身の覚悟と行動が、結果として仲間との信頼を生んでいきます。
③苦しみから逃げない強さ
ゴールを目指す過程では必ず苦しさや痛みが伴います。
そのときに「楽な方へ逃げる」か「覚悟を決めて乗り越える」か。
この選択が絆を生むかどうかを分けます。苦しいときにこそ、仲間が同じ苦しみを共有し、共に立ち向かう。その積み重ねが絆を深めていくのです。
④他者の良い点を認め合う
同じゴールを目指していても、意見や考え方の違いは必ず出てきます。
特にリーダーは「自分の意見が正しい」と固執してしまうと絆は生まれません。
大切なのは、仲間の声を聴き、受け止め、違いを認め合う姿勢です。
⑤決めたことはやり切る
一度決めたことをやり切る力。
「決めたけれどやっぱり…」と後から不満を言うのでは、ミーティングも形骸化してしまいます。
仲間全員が「やり切る覚悟」を持つことで、信頼関係が積み上がっていきます。
⑥真剣勝負に挑み、勝ちに行く
そして最後に大切なのは、本気で勝ちに行くことです。
真剣勝負に挑み続ける中でこそ絆は育まれます。
結果を全力で勝ち取りに行き、その瞬間にたどり着いたとき――「挑戦してきてよかった」と心から思えるのです。
私たちが成し遂げた「3部全勝優勝・2部昇格」は、単なる結果以上の意味を持っていました。
それは、友達を超えて「仲間」となれた時間があったからこそ得られたものです。
挑戦の中で共に支え合った仲間との絆は、何年経っても色褪せることはありません。
あのとき築いた絆は、今の私の原点であり、人生を支えてくれる大切な宝物です。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸