信頼を深めるために必要な行動とは

信頼を深めるために必要な行動とは、「信じ続けること」です。
今日は特に、「続けること」の難しさと大切さについてお話しします。
誰もが人を信じることはできます。
しかし、本当に難しいのは「信じ続けること」です。
一時的に信じることは簡単です。順調なとき、結果が出ているとき、人の良い面が見えているときには、信じることは自然にできます。
けれども、思い通りにいかなくなったとき、期待と現実のギャップを感じたとき、そして裏切られたように感じたとき、人は「信じること」をやめてしまいやすい。
チームの中でも同じです。
選手がうまくいかない時期、指導者として信じ続けられるか。
仲間が失敗した時、支え続けられるか。
「信頼」とは、ただ言葉で築かれるものではなく、時間と行動の積み重ねでしか育ちません。
では、どうすれば「信じ続けること」ができるのでしょうか?
私は、その答えは「共に目指すゴールを描くこと」にあると考えています。
信頼関係は、同じゴールを見ているときに強くなります。
目の前の失敗や不安に意識を向けていると、どうしても気持ちは揺らぎます。
しかし、少し先の未来——“自分たちが達成したい姿”をイメージできれば、困難も信じる力に変わります。
私がこれまで指導してきたチームでも、信頼関係が強かった時期ほど、「ゴールの共有」が明確でした。
勝つために走り続ける。仲間の成長を支え合う。
それぞれの思いが同じ方向を向いた時、たとえ結果がすぐに出なくても、「この仲間を信じよう」という気持ちは続いていきました。
信頼は、奇跡のように突然生まれるものではありません。
「信じる」と決めてから、何度も迷い、疑い、それでももう一度「信じよう」と選び直す。
その繰り返しの中で、少しずつ深まっていくものだと思います。
人を信じることは、時に勇気のいることです。
しかし、信じることをやめた瞬間に、信頼はそこで止まってしまいます。
だからこそ、信じ続けることに意味がある。
たとえ結果がすぐに見えなくても、信じ続けたその姿勢が、やがて相手の心を動かし、信頼という形になって返ってきます。
信頼を深めるために必要な行動——それは、信じ続けるという「選択」を、今日も明日も積み重ねていくことです。
SPORTS BAR FEEL FREEオーナー
宮﨑 善幸
